急死した愛猫の生まれ変わり?ペットロスから運命の出会い

2016年、TOMOMIさんは園芸店で保護されたオレオ君と出会います。

ペットロスの失意の中にいたTOMOMIさん。

何かに突き動かされるようにオレオ君を保護した日には不思議な出来事が。

運命の出会い

オレオ君と出会ったのは園芸店のペット用品売場でした。

お店の駐車場で保護され飼い主募集としてゲージに入れられていました。

冷房がガンガン効いている店内でタオル一枚のなかに鼻ちょうちんを出してうずくまっていて、見るからに具合が悪そうだったとか。

半年ほど前に愛猫を亡くしペットロスを引きずっていたTOMOMIさん。

新しく猫をお迎えするつもりはなかったそうですが何かに突き動かされた気がしたと明かしています。

「元気だったらそのまま離れていたかもしれません。あまりに具合が悪そうな姿が心にひっかかって。

すぐにでも出してあげなければと思いました」

すぐに引き取りたいと店側を説得し、1週間かかる手続きを何とか2日で済ませてお迎えしたんだそうです。

引取りの日は結婚前から連れ添っていたマリンちゃんの命日でした。

実はマリンちゃんが亡くなった後不思議なことが起きていたとのこと。

マリンちゃんが亡くなった時や四十九日に、生前時一緒に聞いていた携帯の音楽が鳴ったり突然電化製品が動くなど何度かあったそうです。

オレオ君をお迎えする日も不思議なことがありました。

お墓参りでオレオ君のお迎えをマリンちゃんに報告をしたあとのこと。

お迎えの道中、操作していないご主人の携帯からTOMOMIさんの携帯に電話がかかったんだそうです。

「マリンからのメッセージのような気がしたんです。

『これから忙しくなるからね! 泣いている暇はないよ!』って。」

運命のようなものを感じます。

悲しみのペットロス

猫好きのTOMOMIさんは2005年アメリカンカールのカール君をお迎えしました。

カール君はTOMOMIさんのお宅では2匹目。

先住猫には結婚前から連れ添ったマリンちゃんがいます。

カール君は生まれつき心臓と腎臓疾患を抱えていることが判明しましたが、投薬を続けながら成長。

マリンちゃんが15歳で亡くなった後にはアメリカンショートヘアのチャッピー君が加わりました。

チャッピー君はペットショップで売れ残っていた子。

少し大きくなってしまっていて行先が気がかりだったそうです。

「ひとりになったカールも寂しそうにしていたので、それならと迎えました」

カール君とチャッピー君は意気投合し穏やかな生活が6年ほど続きました。

カール君は変わらず通院生活を送っていましたが対照的にチャッピー君は病院知しらずの健康優良児。

そんなチャッピー君が倒れたのは2016年2月のこと。

救急で運び込まれた病院でそのまま旅立ちました。

死因は肺水腫。

前触れもなくあまりにも急で気持ちが追いつかなかったとTOMOMIさんは語ります。

「本当にしんどくて、なかなか立ち直れませんでした」

肺水腫とは

肺水腫は肺の中に水が溜まる病気。

空気を取り込む肺が液体で満たされることで、酸素をうまく取り込むことができなくなります。

呼吸困難をおこし息をしているのに苦しい状態が続きます。

小さな命

園芸店で運命のような出会いを果たし、TOMOMIさんのお宅へ引き取られたオレオ君。

オレオ君の状態はひどく獣医さんからは1、2日でも遅ければ間に合わなかったかもしれないと告げられたほどでした。

生後3か月のオレオ君。

酸素室での治療後自宅で投薬治療を行っていましたが4日目に状態が急変します。

「口を開けて呼吸が荒くなったので、すぐ病院に連れていき、そのまま入院でした」

悪化した風邪は10日ほどで回復しましたが別の問題が発生します。

退院が決まった日にコクシジウムが発見されたのです。

コクシジウムとは

コクシジウムは猫の小腸に寄生して増殖を繰り返す寄生虫。

体力のない子猫が感染するとひどい下痢をして死に至ることも。

感染経路は経口感染。

便の中に含まれるコクシジウムの原虫が毛づくろいなどで口に入ることにより感染を広げます。

退院後は家族総出でうんちの見張り。

うんちが出たらすぐに取り除き、汚したらすぐに洗って熱湯消毒。

見られる人がいないときは病院へ預けるという日々を1週間続けたそうです。

「本人の体は元気になっていたので、ケージから出たくて昼夜かまわず鳴いたり、柵をガシャンガシャン鳴らして大騒ぎ。みんな寝不足でした(笑)。

でも、そのバタバタで悲しみが吹き飛んだんです」

先代猫の穏やかさを引き継いだオレオ君

元気になったオレオ君をカール君と対面させると大喜びで駆け寄りました。

まるで親に会えたかのようにすっ飛んでいったそうです。

あまりの勢いでカール君は一瞬引いてしまいましたが、もともとフレンドリーな子なのですぐになじみ、よく可愛がってくれたといいます。

昨年末、カールくんは15歳2カ月で旅立ちました。

「何度ももうダメかもという危機を乗り越え、本当に頑張ってくれました」

1匹だけになったオレオ君。

今はどうしているのでしょうか。

「歳をとった猫とのんびり暮らしていたからか、オレオはおとなしく、あまり走り回ったりいたずらしたりがないんです。

小さな段差を踏み外したり、昼寝中のステップから落ちたり。どんくさいのですが、そこがいいところですね(笑)。

いつも暖かいところでおなかを出して寝ているような無防備な子です」

オレオ君はカール君やチャッピー君と同じように『何してるの?』ってのぞきに来て、クンクンしたら近くで寝ているそうです。

「穏やかな性格とか人の言葉を理解してくれることとか、カールのいいところを受け継いでくれている感じです」

とTOMOMIさんは語ります。

ペットロスの悲しみから救ってくれたオレオ君は先代猫の優しさを受け継ぎ、今日もTOMOMIさんに優しさを与えています。

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