愛犬に会いたくて急いで帰ったら、ケージがうんちまみれでがっかり…なんて経験ありませんか?
特に子犬期に多く、ケージだけでなく愛犬の足や身体まで汚れていることもしょっちゅうですよね。
帰宅するたびにシャンプーしたりして、いつまで続くのかと不安になってしまうでしょう。
この「うんちまみれ」には原因があります。時には見過ごせないケースもあり、注意が必要です。
この記事を読めば、うんちまみれになる原因と対策が分かります。
最後まで読んで参考にしてくださいね。
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留守中にうんちまみれにしてしまう原因
留守中番にうんちまみれになる原因は何でしょうか?
理由は4つあります。
うんちまみれの原因
- トイレトレーニングができていない
- トイレの回数が多い
- ケージが狭い
- 分離不安症
留守番中にうんちまみれになる多くは子犬です。排泄気管などが未発達なため、うんちで汚れてしまいます。
一方で成犬でもうんちまみれにしてしまうケースがあります。
ワンちゃんの性格や犬種によるのですが、中でもダックスフンドやフレンチブルドッグのような元気いっぱいの子に多くみられます。
原因としては「ケージが狭い」や「分離不安症」が考えられるでしょう。
愛犬と比べて参考にしてください。
原因1:トイレトレーニングができていない
お迎えして間もない子犬だと、トイレを認識していないためうんちまみれになることはよくあります。
飼い主さんの負担を減らすためにも、トイレを理解させる「トイレトレーニング」はしっかりと行っておきましょう。
飼い主さんの帰宅後た休みの時など、一緒にいるときに行ってくださいね。
トイレトレーニングの方法
- トイレは見える場所に準備しておく
- そわそわしたりくるくる回るなど、トイレをしそうな雰囲気になったらトイレに連れていく
- 出来たらめいっぱい褒める
トイレは近くの見える場所に用意しておきましょう。近いとトイレをしそうになった時間に「合わなかった」という失敗になりません。
また見える場所にあれば、ワンちゃんが自分でトイレに行けた時すぐに褒めてあげられますよね。
他にも、トイレのタイミングが分かるとトイレに連れていきやすくなります。
最初は時間もタイミングもバラバラですが、そのうち「起きてすぐ」「食事のあと」などタイミングがつかめるようになってきます。
そのためにも
散歩や食事の時間など、生活リズムを一定にしておく
と良いでしょう。
ワンちゃんが「ここでトイレをすると褒められる」と理解することが重要です。
ポイント
ワンちゃんが粗相をしても、「決して怒らないこと」を念頭に置いておいてください。
怒られると「排泄すると怖い思いをする」となり、我慢したり見えないところで排泄してしまう場合があります。
原因2:トイレの回数が多い
子犬は内臓が未発達なため、排泄する回数が多いのが特徴です。さらに子犬期には成長のため、多くのカロリーを必要とします。
フードの量が多くなってしまうため、うんちの回数も必然的に増えてしまいます。
排泄のコントロールは生後6ヶ月くらいまでは安定しないため、それまでは回数が多いと考えておきましょう。
子犬のうんちとおしっこの回数
- うんち…1日に5~6回
- おしっこ…1日に7~10回
留守番時間が長いと、その分排出されたうんちも蓄積されます。
うんちの量が多いほど身体やケージにつきやすいので、うんちまみれにしないためには留守番時間を短くするなどの対処が必要です。
原因3:ケージが狭い
ケージが狭いとうんちを踏みやすくなります。
性格的に元気な子や興奮が抑えられない子だと、飼い主さんの帰宅に喜んでうんちを踏みまくるケースがみられます。
ケージが狭いとどうしても踏んでしまいますよね。
そのため広くすると踏む確率が減るでしょう。
原因4:分離不安症
「分離不安症」とは
飼い主さんと離れることで不安になり、不安や恐怖を感じてしまう精神疾患
です。
分離不安症の症状として
- 鳴き続ける
- 家具を壊す
- 粗相する
などがあります。
飼い主さんと一緒にいるときは排泄のコントロールができるワンちゃんが留守番に限ってうんちまみれにする場合には、「分離不安症」が疑われます。
分離不安症にならないためにも、愛犬がひとりで安心できる時間や環境を作りましょう。
分離不安症のトレーニング
- ハウスやケージに食べ物やおもちゃを入れて、ひとりの時間を退屈させない(知育玩具やガムなどでも可)
- 数秒から数分、犬をひとりにさせる時間を少しずつ増やして慣れさせていく
- 普段から適度な距離感で生活する(べったりと長時間一緒にいない)
家族がいるときとのギャップを作らないようにすることが大切です。
うんちまみれにならないための対策
トイレトレーニングや排泄のコントロールができない間は、どうしてもうんちまみれになってしまいます。
そんなときの対策として
- 裂いた新聞紙やペーパータオルを敷き詰める
- ケージを広くする
- トイレを済ませておく
があげられます。
愛犬に合う有効な方法を見つけてくださいね。
裂いた新聞紙やペーパータオルを敷き詰める
手っ取り早く対策を行いたいのであれば、裂いた新聞紙やペーパータオルをケージの足元に敷き詰めておきましょう。
ペットショップなどでも行われる方法で、新聞やペーパータオルがうんちやおしっこを吸収してワンちゃんの足にこびりつくのを防いでくれます。
新聞紙のインクが気になる人はちり紙だと安心です。トイレにも流せるので片付けも簡単に済むでしょう。
流す際には量が多すぎて詰まらないように気を付けてくださいね。
ただし、新聞やペーパータオルなど紙類を食べたりいたずらするワンちゃんには不向きです。口にしないか様子を見ながら行いましょう。
ケージを広くする
単純にケージを広くすれば、うんちを踏む確率が減ります。
愛犬のケージを見て、トイレと寝床がぎちぎちに隣り合っているようならうんちを踏みやすい環境だといえます。
ケージを広くするだけでうんちまみれが解消される場合があるので試してみてください。
トイレが仕切れるタイプだと、わんちゃんはトイレの場所が分かりやすく、飼い主さんは掃除中愛犬に邪魔されないので便利ですよ。
もう一つの方法として、ケージの拡張があります。拡張パーツを使用するほかに、ケージにキャリーを結合させるだけでもできます。
ケージにキャリーを連結させると、ケージがトイレ、キャリーが寝床になります。
ケージとキャリー連結部屋の作り方
- ケージとキャリーのドアを外しておく
- お互いの出入り口同士をくっつけて、結束バンドなどで固定する
固定はグラグラしないよう、しっかりと行いましょう。また、隙間から脱走されないように気を付けてくださいね。
トイレを済ませておく
生後半年を過ぎていて排泄のコントロールができているようなら、先にトイレを済ませておくのは効果的でしょう。
完全にコントロールできていなくても、ケージで出すうんちの量が少なければ少ないほど踏む量も少なくなります。
また、トイレついでに散歩をさせてエネルギーを発散させておきましょう。
留守番時には眠ってくれると、動きまわってうんちを踏み散らかすようなこともなくなりおすすめです。
留守番は何時間が適切?
飼い主さんが共働きなどで、どうしても愛犬に留守番をさせなければいけないケースがあります。
犬の留守番の適切な時間の目安は下記のとおりです。
留守番時間の目安
- 子犬…月齢と同じ時間(生後3ヶ月なら3時間、4ヶ月は4時間)
- 成犬…6~10時間
- 老犬…6~10時間
子犬の留守番はできれば生後3ヶ月から始めるようにしましょう。生後6ヶ月までは食事の時間が3回なこともあり、子犬は長時間の留守番に不向きだといえます。
成犬は排泄のコントロールができ、6時間が留守番の目安です。最長でも10時間までにしておきましょう。
老犬でも6時間の留守番は可能ですが、持病などの急な症状悪化が考えられます。
見守りカメラなどを設置して、急な状況の備えが重要です。
下記の記事ではステージ別に留守番時間や注意点などをまとめています。参考にしてください。
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まとめ
留守番中にうんちまみれになる原因
【子犬の場合】
- トイレが理解できていない
- トイレの回数が多い
【成犬の場合】
- ケージが狭い
- 分離不安症
子犬だと、成長してうんちの回数が減るまで我慢が必要かもしれません。
成犬でうんちまみれにするようなら、ケージを広くしたり愛犬ひとりの時間を持たせるようにしてあげましょう。
この記事を参考にして、愛犬にも飼い主さんにもストレスがない留守番にしてください。