ペットを飼うということは大切な決断であり、慎重に行わなければなりません。
悪質なペットショップが存在する現状を踏まえ、どのようにして適切なペットショップを選ぶか、具体的な方法をご紹介します。
ペットの飼育環境や店員の対応、かわいそうな動物を買うべきかどうかなど、ペットショップ選びのポイントを解説しています。
ペットとの正しい出会い方を知り、動物たちの命を守るための情報を得られるでしょう。
スポンサーリンク
悪質ペットショップの見分け方
悪質なペットショップを見分けるためには、以下のポイントに注意しましょう。
- 飼育環境のチェックポイント
- スタッフの態度と知識
- 販売されているペットの種類
これらのポイントを確認することで、悪質なペットショップを見極めることができます。
ペットを検討する際のペットショップ選びは慎重に行いましょう。安心して健康なペットとの生活を送るためにも、信頼性のあるペットショップを選ぶことが大切です。
飼育環境のチェックポイント
ペットショップの飼育環境に注目してください。
チェックポイントは
- 衛生環境
- ペットの健康
です。
ペットショップの「衛生環境」は、店内やケージが清潔かどうかを確認しましょう。店内に悪臭がないかどうかも重要です。
不潔な状態では動物たちの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。ペットショップは清潔な環境であるべきです。
また、販売されているペットが元気かどうかもチェックしましょう。
体調が悪そうなペットや売れ残っているペットがいる場合は、生体の管理ができていないと考えられます。
健康な状態のペットが販売されていない場合は、他のショップを探した方が良いでしょう。
スタッフの態度と知識
ペットショップで気持ちよく買い物をするためにも、スタッフの態度と知識は必要です。
無愛想な態度や不適切な対応をするスタッフは、お客様が不快なのと同時に動物たちへの対応にも不信感が残ります。そのため、スタッフの態度も重要なポイントです。
また生き物を取り扱う上で、ショップのスタッフがペットの知識や正しい飼育方法を説明できなければいけません。
分からないことを質問して適切なアドバイスをしてくれるかどうかで、そのペットショップの信頼性が分かります。ペットについての知識を持つスタッフであれば、安心して相談やアドバイスを受けることができます。
販売されているペットの種類
動物愛護法は改正などがたびたびおこなわれます。中には飼育が禁止になったり、飼育に許可や届け出が必要な動物もいます。
犬の場合でも犬種によっては「特定犬」として飼育が規制されている犬種があります。
特定犬は人に危害を加えるおそれがあるとして、
- 「特定犬シールを貼る」
- 「織の中で飼育する」
- 「脱走した際には直ちに通報する」
などの決まりがあり、特定犬種を取り扱っているショップでは説明をきちんと行う必要があるでしょう。
特定犬とされる10犬種
- 土佐犬
- 秋田犬
- 紀州犬
- ジャーマン・シェパード
- グレート・デーン
- ドーベルマン
- セント・バーナード
- アラスカン・マラミュート
- マスチフ
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア(アメリカン・ピット・ブルテリア)
これらの犬種が販売されているペットショップで特定犬の説明がきちんとされているようなら、信頼できるショップだといえるでしょう。
ペットショップ店員の対応の悪さ
ペットショップの店員の対応は、悪質な店の見分け方を知る上で非常に重要です。店員の態度や知識の有無は、買い物の満足度やペットの健康に直結します。
見分けるためには次のことに注意しましょう。
- 対応における問題点
- 正しい対応を見極める
ここでは、ペットショップ店員の対応の悪さについて解説します。
対応における問題点
店員の態度や誠実さは、ペットショップの信頼性を左右します。
以下は、店員の対応における問題点の一例です。
- 嘘をつく : ショップ店員が嘘をついている場合があります。特に、犬の健康状態や治療履歴に関しては嘘がつきやすいです。先天性の病気を持つ子犬を売るために、健康だと偽っているケースもあります。
- 無知な対応 : 店員がペットに関する知識が乏しい場合、適切なアドバイスや情報提供ができません。お客さんにとっては困りますし、ペットの健康や幸福にも影響を与えかねません。
- 無愛想な態度 : 店員の態度が無愛想であったり、敬意を欠いたものである場合、お客さんは不快な思いをすることがあります。ペットショップは愛玩動物を取り扱う場所であり、お客さんへの思いやりが大切です。
- 相手に合わせず一方的な対応 : お客さんの要望や悩みに対して、店員が一方的な解決策を押し付ける場合があります。お客さんに寄り添った対応が必要です。
このような問題点がないペットショップを選びましょう。
正しい対応を見極める
ペットショップでの買い物は、ペットを迎える大切な決断です。良い店舗を選びたいと思いますよね。
正しい対応を見極めるポイントには、下記のようなことがあげられます。
- 信頼性と対応力
- 対話重視の接客
- 専門知識の有無
- 丁寧な態度
スタッフの対応が丁寧かつ適切であるかを判断しましょう。ペットの健康や飼育方法についてのアドバイスを求めた際、適切な情報を提供できるか確認してみるとより分かりやすいといえます。
また、お客さんとの対話を重視し、相手の要望や悩みに寄り添った対応ができることも重要です。一方的なアドバイスや押し付けがないかに注目してみましょう。
同時にペットに関する知識や経験が豊富であるかも確認してください。幅広い知識を持つスタッフだと、お客さんとしても満足できるでしょう。
加えて、スタッフの態度が丁寧かつ思いやりのあるものであるかを見極めましょう。お客さんに対して思いやりがないスタッフは、愛玩動物にも同じ態度を取ると考えられます。
ペットショップでの買い物は、ペットを迎える大切な決断です。しっかりと選ぶために、店員の対応や態度に注目することが大切です。
飼育環境のチェックポイント
ペットを購入する前に、動物たちの飼育環境を十分にチェックすることは非常に重要です。
ペットショップやブリーダーは環境省の定めた飼育管理基準を守る必要がありますが、以下には特に注意すべき飼育環境のチェックポイントをまとめました。
ケージの状態
- ケージが明るすぎず、十分な遮光がされているか確認しましょう。遮光などがない場合、ペットを休憩させているかも重要です。
スペースの要件
- 動物が立つ、寝るなどをするのに十分なスペースがあるか確認しましょう。動物たちがストレスなく自由に移動できる環境が整っているかもチェックしましょう。
騒音のレベル
- 周囲の音が動物にとってうるさすぎないか確認しましょう。過度な騒音は動物の健康や行動に影響を与える可能性があります。
清潔さ
- ケージや施設が適切に掃除されており、排泄物による汚れがないか確認しましょう。清潔な環境で飼育されていることはペットの健康維持にとても重要です。
動物の健康状態
- 動物のお尻や目の周りに汚れがないかチェックしましょう。また、動物の爪の状態や毛つやが良好であるかも確認してください。
日常のケアや社会化
- ペットショップでの動物たちの日常的な散歩や遊び、人との触れ合いが行われているかを確認しましょう。適切なケアや社会化はペットの幸福度を高めるために重要です。
スタッフの人数
- ペットショップには適切なスタッフ数がいるか確認しましょう。適正なスタッフ数が動物たちへの適切なケアを保証します。
これらの項目が一つでも守られていないペットショップはおすすめできません。ペットを迎え入れる際は、このチェックポイントをしっかり確認しましょう。
ペットが健康で幸せに暮らすためには、良い飼育環境が必要不可欠です。
かわいそうなペットを買うべきか
ペットショップで見かけるかわいそうなペットに出くわした場合、つい助けたくなりますよね。そのような場合、購入しても大丈夫なのでしょうか。
購入する前に、終生飼育ができるかどうかを考えてみてほしいと思います。
悪質なペットショップだとペットの健康状態は悪いといえるでしょう。病気などのトラブルも考えられ、そのような場合でも生涯面倒を見られるかを想像する必要があります。
治療費の余裕だけでなく、手術や一生通院しなければいけない可能性も考えておかなければいけません。
そのためにも、購入を検討しているペットショップが信頼がおけるかどうかを見極めておきましょう。
悪質ショップへの対処法
悪質なペットショップに遭遇した場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
その方法として、「苦情を申し立てる」というのがあります。
苦情を申し立てる効果的な方法
悪質なペットショップを見つけても、自分に何もできないと感じるかもしれませんが、実際にはできることがあります。まずは、苦情を申し立てることです。
ただし、注意が必要です。店員が生き物に無関心である場合、苦情を申し立ててもほとんど無視されることがあります。
まずは冷静になり、家に帰って対策を考えましょう。
※以下に紹介する方法はあくまでも一例です。必ずうまくいくわけではありませんのでご了承ください。
1. 店舗の形態を調査する
- 悪臭が漂っていたり、ペットが不衛生であったり、ケージが汚れていたり、餌が適切でなかったりするペットショップを見つけた場合は、まずは店舗の形態を調査しましょう。
- 純粋な個人経営の店舗は少なく、チェーン展開しているか、ショッピングモールやホームセンターに入居していることが多いです。
- 店舗のチラシやホームページを確認してみてください。
2. 親会社に苦情を申し立てる
- ペットショップに直接苦情を申し立てるよりも、親会社に苦情を申し立てる方がスムーズです。
- 大型ショッピングモール内に入居している場合は、ショッピングモールのお客様相談室などに苦情を申し立てましょう。
- ペットショップの客としての苦情は効果が薄いため、衛生面や臭いなどの問題に焦点を当てると効果的です。
- ショッピングモールはペットショップに対して強い立場にありますので、指導を受けることができるでしょう。
3. 独立店舗であってもチェーン展開している場合
- ホームページで検索し、親会社を探しましょう。
- 店舗が独自に展開している商品を取り扱っている場合、問い合わせ先に親会社の情報が記載されている可能性が高いです。
- ここでは、「ペットを購入する目的の客」として苦情を申し立てます。
- ショッピングモールに比べて効果は薄いですが、グループ全体のイメージダウンにつながるため、改善の可能性があります。
4. SNSを活用する
- 最終手段として、SNSを利用する方法もあります。
- 明らかな問題が改善されない場合、SNSに投稿して拡散させることが効果的です。
- ただし、この方法は慎重に行う必要があります。
以上の方法を利用して、悪質なペットショップに対処しましょう。状況に応じて適切な方法を選択し、ペットたちのために行動しましょう。
よくある質問
ペットショップに関してよくある質問をまとめました。
お気に入りのペットショップを見つける参考にしてください。
悪質なペットショップはどのように見分けますか?
環境の衛生状態、ペットの健康状態、スタッフの態度と知識、販売されている生き物の種類などに注意を払うことで、悪質なペットショップを見分けることができます。清潔で適切な飼育環境が整っており、スタッフの知識や態度が良好なペットショップを選ぶことが大切です。
ペットショップの店員の対応が悪いとどのような問題があるのでしょうか?
店員の嘘、無知な対応、無愛想な態度、一方的な対応などは、お客様の満足度や動物の健康に悪影響を及ぼします。店員の信頼性、対話重視の接客、専門知識の有無、丁寧な態度など、適切な対応ができるかどうかを確認することが重要です。
ペットの飼育環境にはどのようなチェックポイントがありますか?
ケージの状態、動物に十分なスペースがあるか、騒音レベル、清潔さ、動物の健康状態、日常的なケアや社会化、適切なスタッフ数などを確認する必要があります。これらのチェックポイントが満たされていない場合は、適切な飼育環境とは言えません。
かわいそうなペットを購入すべきでしょうか?
かわいそうなペットを助けたくなる気持ちはわかりますが、それはかえって悪質なペットショップを支援することにつながります。長期的な視点から考えると、かわいそうなペットを購入するのではなく、ペットショップを報告するなどの行動をとることが大切です。
まとめ
ペットショップを選ぶ際は、飼育環境や店員の対応、販売されているペットの健康状態など、慎重にチェックすることが大切です。
万が一、悪質なペットショップに遭遇した場合は、苦情の申し立てなど、さまざまな方法で改善を求めることができます。
ペットの健康と幸せを第一に考え、責任ある選択をすることが重要です。