地震の時にペットを守れるのは飼い主だけ!もしものための対策と備え、必要なしつけとは?

2021年10月17日

いつ起きるか分からない地震。

そんなもしもの時のためにペット用の対策は万全ですか?

地震が起きたとき、環境省では「ペットとの同行避難」を推奨しています。

今までに日本に被害をもたらした大型地震でペットをどうしたらいいか分からない人が大多数。

そのまま置き去りにしてペットが行方不明になってしまうケースが多かったためです。

また一緒に連れて避難した人も準備不足で、同じく避難した周りの人とのトラブルも多かったと言います。

(環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」もありますのでそちらも参考にしてください。)

そこで今回は地震の時のペット用の対策と備えについてご紹介していきます。

「それは気づかなかった!」のような目からうろこが落ちる情報も見つかりますよ。

最後までご覧ください。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

地震時のペット用の対策とは?

ペットがいる人にはできるだけ普段からやっておいてほしいことがあります。

しつけ、やっておきたいこと編」と「備え編」の二つに分けてご紹介していきます。

しつけ、やっておきたいこと編

最低限やっておきたいこと

  • 犬の場合、「まて」「お座り」のしつけはしておく
  • ゲージに慣れさせておく
  • ワクチン接種・寄生虫の駆除を終わらせておく
  • 猫は完全室内で飼育する

・犬の場合、「まて」「お座り」のしつけはしておく

もし地震が発生して避難所へペットと同行避難した時にはたくさんの避難した人がいます。

多くの知らない人が周りにいるとペットは興奮してしまうでしょう。

キャリーの中で吠える、中・大型犬であれば興奮して飛びついてしまう…。

どちらにしても肩身の狭い思いをします。

そんな時に「まて」、「お座り」でクールダウン。

飛びつきそうなときにもお座りをさせると飛びつくこともできません。

ただしこれは一長一短で出来るものではなく、普段からしつけをしておくことが大事です。

ちなみにこのしつけは地震の時だけでなく日常生活でも役に立ちます。

例えば脱走などして道路に飛び出したとき「まて」が出来れば飼い主さんの声で止まります。

そうすることで未然に事故を防ぐことができるのです。

もしもの時には必要なのでぜひ覚えさせておいてください。

青木家のラブラドール
青木家のラブラドール
ボク初めての人でも飛びついちゃうんだけど、「お座り」って言われたらクセで座っちゃう!

・ゲージに慣れさせておく

ゲージを病院へ行くときだけ使っていませんか?

そうすると「ゲージに入る時は嫌なことが起きる」と関連付けられゲージに入るのを拒むようになります。

これまでの大きな地震でも「避難しようとペットをゲージに入れようとしても入らなくてやむなく置き去りにした」という報告も数多くあります。

また、ゲージに慣れていないペットはゲージの中で吠えたり鳴いたりしてしまいます。

避難所で周りの人と泣き声のトラブルになることも…。

普段からおやつやフードをゲージの中であげたり遊びの中にゲージを加えるなどの工夫で「ゲージは嫌なことだけじゃない」と覚えさせてください。

・ワクチン接種・寄生虫の駆除を終わらせておく

避難所や動物救護施設では他のペットとの接触が多くなります。

そのため病気の蔓延防止としてワクチン接種やノミ・ダニなど寄生虫の駆除をしておくことが望ましいとされます。

ワクチン接種と寄生虫の駆除は感染のリスクも回避できます。

愛犬や愛猫が病気をもらう可能性も低くなるというわけですね。

また、避難生活後に自宅を片付ける際、ペットをシェルターに一時的に預けることができます。

シェルターに預けるにはワクチン接種、寄生虫の駆除が条件です。

普段の生活を取り戻すために早めに復旧作業を行いたいところです。

もしものために普段からワクチン接種と寄生虫の駆除をしておきましょう。

・猫は完全室内で飼育する

外に放し飼いだと地震発生時に行方不明になるケースがほとんどです。

さらにはゲージに慣れていない子も多く、ゲージに入れようとしても入りたがりません。

基本的に猫は外で飼うと病気や事故など死亡リスクが高くなります。

室内で飼っていれば普段から飼い主さんに甘えられ長生きもでき、もしもの際にも同行避難が可能になります。

外で猫を飼っている人は出来るだけ室内飼いへと移行するといいでしょう。

こちらもCHECK

猫の脱走!野良猫や外で感染する病気【元動物看護士の経験談】

猫が脱走すると病気に感染するリスクがある   猫は器用に外に出て脱走します。 頭のいい子なんかは、人間や他の猫が開けているのを見て、開けることを覚えたりもします。 または、人がちょっとドアを開けたすき ...

続きを見る

備え編

“備えておきたいこと”

  • 家具などが倒れないように固定しておく
  • 避難用にキャリー、大型犬は靴を用意しておく
  • ペット用の非常食や水、その他備品

・家具などが倒れないように固定しておく

これは人がケガをしないようにだけでなくペットにとっても必要なことです。

倒れてくる家具に挟まれるのはペットも同じ。

大事なペットが大ケガをする可能性も!

人もペットも大事に至らないためにも家具の固定は大切です。

また、屋外で飼っている中・大型犬にも注意。

係留している場所は倒れやすいブロック塀のそばやガラスの近くなどをできるだけ避けるようにしてください。

・避難用にキャリー、中・大型犬には靴を用意しておく

犬や猫用のキャリーの準備は出来ていますか?

子犬や子猫の時に買っただけで終わっていませんか?

地震の際にいざキャリーに入れようとしたら入らなかったとなると困りますよね。

ペットのサイズに合ったキャリーを準備しておいてください。

犬で中・大型犬になるとキャリーを使えない場合もあります。

そうなると同行避難の場合は歩かせることになります。

外は瓦礫や割れたガラスの破片でいっぱいです。

肉球が傷ついて痛くて歩けなくなったりすると大変ですよね。

そうならないためにも犬用の靴をお勧めします。

犬の靴は案外普段使いできるんですよ。

散歩のときなどに慣れておくといいですね。

こちらもCHECK

犬と雨の日の散歩を快適に!靴を履かせるほかの目的とは?

雨の日の散歩は犬だけでなく飼い主さんも億劫になってしまいます。 中でも犬の足が汚れてしまうこと! そうなると雨の日に散歩に行くのが嫌ですよね。 それなら犬にも靴を履かせてみてはどうですか? 犬に靴は必 ...

続きを見る

・ペット用の非常食や水、その他備品

基本的には以下のものが最低5日分、できれば1週間分準備できるといいでしょう。

準備しておきたいペット用品

  • フード、水、食器
  • 常備薬(必要な場合)
  • トイレシート/トイレ砂(猫の場合)、トイレットペーパー
  • ゴミ袋:使用済みのトイレシートや排泄物の処理用
  • ブラシ、タオルなどのお手入れ用品
  • おもちゃ
  • 予備の首輪/ハーネスとリード(伸びないもの)

メス犬の飼い主さんならもしものためにあると便利なのがマナーパンツ。

女の子だとタイミングよく生理が始まってしまうと困りますよね。

避難生活もいつまで続くか分からないので念のため準備しておくと安心です。

まとめ

今回はもし地震が起きたときのペットの対策や備えについてご紹介しました。

しつけ、やっておきたいこと編

  • 犬の場合、「まて」「お座り」のしつけはしておく
  • ゲージに慣れさせておく
  • ワクチン接種・寄生虫の駆除を終わらせておく
  • 猫は完全室内で飼育する

備え編

  • 家具などが倒れないように固定しておく
  • 避難用にキャリーや大型犬は靴を用意しておく
  • ペット用の非常食や水、その他備品

しつけなどは普段必要ないと思う人が多いと思います。

しかししつけとはペットの命を守るものでもあります。

しつけ編の項目は全て、日常生活でもペットにとってプラスのことばかりです。

犬も猫も同様、ペットとコミュニケーションをとりつつ、できることは早めに取り掛かるようにしておきましょうね。

アクアリウム

2024/12/14

水槽を綺麗にする生き物は?コケ取りや残り餌の掃除屋さんを一挙紹介

アクアリウムを楽しむうえで、水槽の美しさを保つことはとても大切です。水槽に付くコケや食べ残し、フンやぬめりなどの汚れは見た目だけでなく、生体たちの健康にも悪影響を与える原因になります。 でも、毎日の掃除は難しいですよね。そんなとき頼りになるのが、水槽を綺麗にしてくれる「掃除屋さん」たちです。 コケを取り除く働きを持つ種類や、食べ残しやヘドロを処理してくれる生物、さらには水草や壁面に張り付いて汚れを食べるものまで、頼もしい生き物はたくさんいます。 例えば、ヒメタニシやミナミヌマエビ、プレコなど人気の掃除屋さ ...

ReadMore

2024/12/11

野良猫を外で飼うのは無責任?リスクと室内飼いのメリットとは?

野良猫を見かけたとき、「この子を幸せにしてあげたい」と感じたことはありませんか?しかし、外で猫を飼うことには様々なリスクや問題が潜んでいます。 自由に動き回る姿は微笑ましくても、そこには健康や安全の不安、法律や地域ルールとの関わり、さらには他者への迷惑が絡んでくる場合もあります。 一方、猫を室内飼いすれば健康や寿命が守られるだけでなく、飼い主としても安心して愛情を注ぐことができます。 では、野良猫を外で飼うことの課題やリスク、そして室内飼いがもたらすメリットとは具体的にどのようなものなのでしょうか? この ...

ReadMore

金魚

2024/12/11

金魚が浮く?沈む?転覆病の原因と対処法についても解説

金魚を飼っていると、「転覆病」という言葉を耳にすることがあります。これは、金魚が浮いたり沈んだりする症状のことで、飼い主さんにとっては避けたい病気の一つでしょう。 原因は多岐にわたり、食事や水質、温度、ストレス、遺伝などが関与しています。 この記事では、金魚の転覆病に関する知識とその対応策を詳しく解説します。 金魚の健康を守るためには、早期発見と適切なケアが鍵となります。続きを読み進めることで、あなたの金魚が元気に泳ぐ姿をいつまでも見守れるようになるでしょう。 転覆病とは何か 転覆病とは、主に金魚が浮く、 ...

ReadMore

2024/12/3

猫の口の周りに黒いポツポツ?猫ニキビの原因と対処法とは?

猫のニキビは、多くの飼い主にとって見過ごされがちな皮膚の問題です。「ただ見た目が悪いだけ」と捉えがちですが、きちんとしたケアが欠かせません。 猫ニキビとは何か、その症状や特徴、そしてなぜ発生するのかを理解することが、猫の健康管理において重要です。 この記事では ・猫ニキビとは何か・猫ニキビの原因と対処法 について解説します。 さらに、猫ニキビを悪化させないためにはどうすれば良いのか、具体的な対策も紹介します。 毎日のケアから、獣医師による適切な診察と治療法、さらには自宅での管理まで、効果的な方法について掘 ...

ReadMore

2024/12/4

おとなしい猫種おすすめ人気ランキング10選!初心者も飼いやすいのは?

おとなしい性格の猫種は初心者にもおすすめです。 初めての飼育だと、「思ったよりもやんちゃだった」「以外に鳴き声がうるさい」などのトラブルが少なくありません。そのため、初心者でも飼育しやすいとされる種類を選ぶとトラブルも少なく、安心でしょう。 また他のペットや子供とも良い関係を築くことができ、家庭生活に豊かさをもたらします。 さらに人懐っこく、静かで落ち着いた生活を好む性格も魅力の一つです。おとなしい猫種を選ぶことで、日常生活に癒しと安心をもたらし、長く共に暮らすことが可能となります。 この記事では、おとな ...

ReadMore

-,