猫の脱走!野良猫や外で感染する病気【元動物看護士の経験談】

2020年10月22日

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猫が脱走すると病気に感染するリスクがある

 

猫は器用に外に出て脱走します。

頭のいい子なんかは、人間や他の猫が開けているのを見て、開けることを覚えたりもします。

または、人がちょっとドアを開けたすきにするっと脱走なんかも・・・。

脱走した猫には危険がいっぱい。

交通事故、他の猫との喧嘩、野良猫からうつる病気、寄生虫、餓死などなど。

その中の、外でもらってくる病気について、看護師の経験も踏まえてお伝えしたいと思います。

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猫が脱走したらもらう病気


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猫汎白血球減少症

 

パルボウィルスというウィルスが原因で発症する感染症です。

パルボウィルスを持っている猫の糞などに接触することで感染します。

このパルボウィルスは感染力が非常に高い!

1か月前の糞に触れても感染すると言われているほどです。

また、消毒液などに対しても強く、アルコール消毒くらいでは死滅しません。

消毒は塩素系の消毒薬を使用します。

パルボに根本的な治療法はありません。

対処療法となります。

感染させないように気を付けましょう。




猫白血病ウィルス感染症

 

猫白血病ウィルス(Felv)というウィルスが原因で発症する感染症です。

猫白血病ウィルス(Felv)に感染している猫と喧嘩をしたり、トイレや食器を共有することで感染します。

感染力はあまり強くないので、ウィルスを持っている猫と直接的な接触をしなければ、感染することはありません。

しかし、発症すると治ることはない恐ろしい病気です。

こちらの治療法は、抗生物質、抗炎症剤、下痢吐き気止め、白血球減少抑制剤などです。

感染初期の発症後1~2日内に治療を始めた場合は助かる確率が高くなりますが、血便が始まったり、白血球がかなり少なくなるなど進行した場合多くは助かりません。




猫エイズ感染症

 

猫免疫不全ウィルス(FIV)というウィルスが原因で発症する感染症です。

猫免疫不全ウィルス(FIV)に感染している猫に噛まれることで感染します。

また、母猫が感染している場合は母子感染することもあります。

発症すると治ることはありません。

完治させる治療薬はないのです。

しかし、感染力は非常に弱いため、直接的な接触がなければ感染することはありません。



猫風邪

 

猫ヘルペスウィルス、猫カリシウィルス、クラミジア、マイコプラズマなどのウィルスによって引き起こされる感染症の総称です。

猫風邪にかかると、その名の通り、くしゃみや鼻水といった症状が引き起こされます。

感染した猫の目やにや鼻水などに触れることで感染します。

感染力はやや強く、くしゃみなどの飛沫感染もするため、直接的な接触がなくても感染する可能性があります。

健康な大人猫であれば重篤化することはあまりありません。

しかし、子猫や老猫などのように免疫力が弱い猫の場合には、肺炎などに発展して命を起こすことがあるので注意が必要です。



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寄生虫

 

寄生虫を持っているカエルやヘビ、ネズミなどを食べることによって、猫の体に寄生されます。

カエルやヘビならマンソン裂頭条虫、ネズミなら回虫、グルーミングなどでノミの成虫を取り込んでしまうと瓜実条虫です。

それぞれ寄生されると、多くの猫が下痢をします。

動物病院へは便をもって検査してもらいましょう。



猫が脱走しないためにも

猫が脱走しないように、対策は必要です。

見落としがちなのが網戸です。

猫は開けないと思っていても、案外爪が引っかかって開くものです。

知らないところで開け方を覚えているかもしれません。

脱走するにしてもしないにしても、外飼いでも室内飼いでも、猫には必ずワクチンを接種させてください。

普段からの病気の予防ができます。

何より、感染したら治療できない病気もありますので、ワクチンを接種することで感染を防ぐことができます。

かわいい愛猫との生活を、健康に、出来るだけ長く楽しみましょう。




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