自宅で簡単にジャーキーが作れる「ジャーキーメーカー」が、ちまたで話題になっているのをご存じですか?
お酒のおつまみやドライフルーツが作れるジャーキーメーカーですが、実は愛犬家にも人気があります。
手作りジャーキーは、犬や猫のおやつにも最適なんです。
無添加で安全な手作りのおやつなら、ペットにも安心して与えられますよね。
愛犬家の間で犬のおやつが作れると一気に広まったジャーキーメーカーは、その後各家電メーカーごとに発売され、今ではどれを購入すればよいのか迷うくらいです。
「電気代は高い?」「味の違いはあるの?」「結局おすすめはどれ?」など、筆者もかなり頭を悩ませました。
この記事では、フリマアプリでも販売をしていた筆者の実体験をもとに、ジャーキーメーカーごとの使用感や味の違いなどを解説していきます。
メリットやデメリットも合わせて参考にしてください。
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ジャーキーメーカーで何が作れる?
ジャーキーメーカーは「フードドライヤー」や「食品乾燥機」とも呼ばれ、食品を乾燥させるために使います。
乾燥させる食品は肉や果物、野菜など様々です。
一般的に食品を乾燥させる方法としては、天日干しが代表的です。
天日干し用ネットに食品を入れてつるしておくだけなのでお手軽ですが、天候に左右される、日数かかかるといったデメリットがあります。
一方ジャーキーメーカーなら天候は関係なく、仕上がりはおよそ数時間で放置するだけで出来上がります。
ジャーキーメーカーを選ぶポイント
ジャーキーメーカーを選ぶポイントは次の6つです。
- 温度調節ができると便利
- トレーの数に注目
- タイマー機能付きだと放置可能
- サイズに注意
- 消費電力も確認
- 日本製だと間違いなし
筆者の実体験も含めて解説していきます。
1.温度調節ができると便利
ジャーキーメーカーには温度調節できるものとできないものがあります。
温度調節ができない場合には、多くが最高で70℃になります。
一方温度調節できるものは低温~70℃までと幅広く、乾燥加減を好み通りに作ることが可能です。
生肉から調理するジャーキーの場合には、食中毒を防ぐためにも70℃以上の高温で調理する必要があります。
食中毒を防ぐには、食材の中心部分を70℃なら3分、60℃なら30分間加熱が必要
主にジャーキーを作る人は、70℃以上に温度を上げられるタイプがおすすめです。
野菜や果物は、栄養素を保持するために45℃~60℃くらいがベストとされていますが、仕上がりの好みで変更しても良いでしょう。
セミドライでしっとりした状態にしたいのであれば、30℃~40℃くらい、しっかりと乾燥させてぱりぱりにしたければ60℃~70℃など、自分の好きな乾燥具合を見つけてください。
温度によってはヨーグルトが作れるものも
食品乾燥器の中にはヨーグルトが作れるものもあります。
庫内の温度を一定に保つことができる機能を利用して、自家製のヨーグルトが作れます。
ヨーグルト種菌なら40~45℃、ケフィアやカスピ海ヨーグルトなら25~30℃を保つ必要があるため、ヨーグルトを作りたいのであれば45℃以下に設定できるものを選びましょう。
また、ヨーグルト容器を入れるためにも庫内に高さがなければいけません。
温度と庫内の大きさを考慮しながら選んでください。
2.トレーの数に注目
トレーの数によって作れる量が変わってきます。
一気にたくさんの乾燥食品を作りたいのであれば、トレーは多いほうが良いでしょう。
トレーが多ければ、上段半分に野菜、残り下段でフルーツなど、効率よく調理ができます。

トレーを6段重ねてジャーキーを作ったことがあるけど、下段はドライ、上段はセミドライになってムラができちゃった。
全体を均等に乾燥させたければ、2~3段がおすすめね!
3.タイマー機能付きだと放置可能
お肉でジャーキーを作る場合、中までしっかり熱を通す必要があるため食材の厚みによっては数時間から1日程度かかることがあります。
長時間稼働し続けると壊れる可能性もあり、仕上がりに合わせてスイッチを切るのは大切です。
タイマー付きだと仕上がり時間を気にせずに作り始めことができます。
もしタイマー機能がないと、仕事中や出かけている間に仕上がり時間になってしまわないよう逆算しながら作り始めなければいけません。
また、スイッチを切るのを忘れることもあるでしょう。
実体験からしても、放置ができるのはかなり楽です。
ジャーキーを作るハードルが下がり、頻繁に作るようになります。
4.サイズに注意
ジャーキーメーカーは、ある程度の大きさがあります。
小さくても幅・高さ・奥行きがそれぞれ20cm程度、大きいものになると幅が40㎝を超えるものもあり、置くスペースの確保が必要です。
スペースを確保したのに入らないなんてことにならないよう、メジャーで測っておきましょう。
大容量のジャーキーメーカーにもなると重さが5㎏以上になり、使うたびに出し入れするのはおすすめできません。
そのため、置きっぱなしにしてもキッチンになじみ、コンセントにコードが届く位置で場所を決めるようにしましょう。
5.消費電力も確認
食品によっては24時間稼働し続ける可能性があるため、消費電力も確認しておきましょう。
多くの食品乾燥機の消費電力は300~400W程度で、電化製品の中では小さめです。
さらに消費電力が250W程度のものは、電気代が安いもののパワーが弱く、乾燥時間が長くなります。
一方500Wといった消費電力が大きなものはパワーが大きく乾燥時間の短縮ができますが、その分電気代が上がるので注意してください。
電気代の計算方法
(消費電力250W(0.25kW)、1kWhあたり30円、乾燥時間6時間だった場合)
0.25kW×30円×6時間=45円
6.日本製だと間違いなし
「日本製だと間違いない」というのは、昔からよく言われています。
なぜ「間違いがない」のかというと、日本で使うものだからです。
「当たり前のことを」と笑う人もいると思います。何なら筆者も最近までその一人でした。
しかしジャーキーメーカーを購入した際、あらためて実感することになります。
まずは、思い切って購入した日本製のジャーキーメーカーは、これまで購入した中で一番長持ちしています。
電化製品なのでもちろん当たりはずれはあるものの、同じように使い続けて海外製品だとそろそろ壊れるかな?といった時期を優に越しています。
筆者は犬のおやつとして手作りジャーキーを販売していたため、一般家庭と比べてジャーキーメーカーの使用頻度が高いほうです。
海外製品ではおよそ1年程度で、熱風がでなくなったり、トレーが溶けるなどの不具合が起きていました。
一方日本製のものはそのような不具合も起きず、使い始めて3年を過ぎようとしています。
まだまだ現役で働き続けることでしょう。
次に、日本製のジャーキーメーカーは日本語での説明書が読みやすいと感じました。
説明書とは別冊子に食材ごとの乾燥時間を載せていたり、乾燥食品を使ったレシピがあったりと、購入者が楽しく使えるように配慮されています。
最後は筆者の落ち度ですが、プラグが日本製のものと違っていました。
海外から製品が届いた時に気づき、変換プラグを購入しましたが、今度は電力の違いで熱風が出ず。
調べてみると、購入したジャーキーメーカーに対して日本の電力が足りず、熱がこもらない状態だったようです。
おまけに送風ファンは回らないといった不具合付きだったのでメーカーに問い合わせたところ、返事もなくそのまま連絡が付かなくなりました。
これをきっかけに日本製のジャーキーメーカーに買い換えました。
筆者の確認不足や運があるものの、少なくとも日本のメーカーであればプラグや電力を確認する必要はなく、不具合があっても放置されることはないのではないかと思います。
音はうるさい?
ジャーキーメーカーを購入するか迷っている理由が、音に関することも少なくないでしょう
食品を乾燥させている間は動きっぱなしなため、モーター音が鳴り続けます。
メーカーごとに音が大きい、小さいの差があるものの、無音とはいきません。
個人差はあるものの、割とうるさいと感じる人が多いでしょう。
例えばタイマー機能が付いていないジャーキーメーカーの場合、夜作動させて朝起きた時にスイッチを切る方法があります。
そうなると睡眠中にモーター音が鳴り続けることになり、寝室とジャーキーメーカーの位置が近い場合には音がうるさく感じることもあるでしょう。
そのため音に敏感な人にはおすすめできないといえます。

ちなみに私は部屋が離れてたから気にならなかったけど、夫の寝室が近いからちょっとしたクレームが入ったよ。
使ってみておすすめのジャーキーメーカーは?
ここからは、私が使ってみた、おすすめのジャーキーメーカーを2つ紹介しましょう。
・買うなら断然これ!【東明テック プチマレンギ】
・日本ブランドで海外製なので安価!【サンコー ドライフードメーカー】
使用感や味の違いも紹介しているので、ジャーキーメーカー選びの参考にしてください。
【東明テック プチマレンギ】

金額 | 32,780円(税込)※東明テックネットショッピングより |
温度調節 | 35℃〜70℃/1℃きざみ |
タイマー機能 | 1~99h/1hきざみ |
トレイ段数 | 6段 |
消費電力 | 530W |
東明テックは業務用の食品乾燥機を取り扱う会社です。
そんな東明テックから、家庭用の食品乾燥機が発売されました。
消費電力は530Wと大きめですが、センサーで一定温度をキープするため省エネ効果があります。
また、「過電流保護装置」「過熱保護装置」「感電保護装置」といった3段階の保護装置で安全・安心に使用できます。
筆者がジャーキー作りで使用した感想としては、出来上がったジャーキーがサクッとしていて香ばしく、ほかのジャーキーメーカーと比べて旨味が濃縮されている感じでした。
ただし大きさは435X310X310mmとかなり大きめなので、置く場所に注意が必要です。
【サンコー ドライフードメーカー】

金額 | 5,980円 |
温度調節 | 不可(温度範囲:35〜70℃) |
タイマー機能 | なし |
トレイ段数 | 5段 |
消費電力 | 250W |
必要な機能だけで作られており、操作も直感的で手軽に乾燥食品が作れます。
ジャーキーはおよそ1日で作ることが可能で、大きさも幅245×奥行き240×高さ227(mm)とコンパクトです。
またトレイの大きさは台所の流しに入る大きさなので、使用後パパっと洗えて片付けられます。
サンコーのドライフードメーカーは、
- 初めてジャーキーメーカーを検討する人
- 食品乾燥機を試しに使ってみたい人
- コンパクトで操作が簡単なジャーキーメーカーを探している人
にぴったりです。
まとめ
ジャーキーメーカーを選ぶポイントは
- 温度調節
- トレーの数
- タイマー機能
- サイズ
- 消費電力
- 日本製
です。
温度調節やタイマー機能は、あると便利なだけで必ずしもなければいけないわけではありません。
一方サイズは台所で置くスペースができるかどうか重要で、消費電力は大きすぎるとほかの家電との組み合わせで自宅のブレーカーが落ちることがあります。
電気代も気になるところです。
全て兼ね備えると高価なものになるので、初めて購入する場合には安価でシンプルなジャーキーメーカーを使ってみるのもいいでしょう。
ペットのおやつやお酒のおつまみ、保存用など食品乾燥機を頻繁に使うようなら高価なものにグレードアップしてみてください。
無理なく楽しく乾燥食品を作りましょう。