ペットを飼育していると必ず訪れる「ペットの死」。ペットロスという言葉もあるほど、ペットの死は飼い主さんに大きなダメージを与えます。
体調面にも影響が強く出るため、ペットが死亡したら休暇が必要です。一方ペットの死亡で仕事を休むとなると、職場との摩擦が生じるケースもあります。
この記事ではペットの死を理由に休暇を取る際の職場との摩擦を避ける方法について解説します。
ペットを飼っている人もそうでない人も、ぜひ最後までご覧ください。
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ペットロスとは?
ペットロスとはペットをなくした時に生じる心身の不調のことです。
主な症状
【精神面】
- 感情が乏しくなる
- 怒り、恐怖、不安、孤独、寂しさ、やるせなさ、罪悪感、自責感、無力感
- 集中力や意欲の低下、抑うつ など
【身体面】
- 睡眠障害
- 食欲障害
- 疲労感、頭痛、肩こり、めまい、動悸
- 胃の不調、便秘、下痢などの消化器症状
死別の相手が人でも動物でも、悲しいことに変わりはありません。家族や親しい人をなくした時と同様に落ち込みます。
ペットロスになったら自分の心と向き合う時間が必要です。自分を責めずに、苦しい感情が吐きだせる時間を作りましょう。
職場への休暇の上手な伝え方
ペットの死を理由に休暇を取る際には、職場との摩擦を避けるためにも上手な伝え方が必要です。
日本の社会ではまだペットのために休暇を取ることに対する理解が不十分なため、正直に理由を伝えることが難しい場合もあります。
3つのポイントを理解して上手に休暇を伝えましょう。
- ペットの死亡は忌引き対象外
- 有給がベスト
- 別の理由を探す
ペットの死亡で仕事を休むことを心苦しく思う必要はありません。
「このまま仕事をしてもはかどらないどころかミスする可能性がある」と割り切って休暇を取りましょう。
ペットの死亡で忌引きは不可
一般的な企業では、ペットの死亡を忌引きの理由として使用不可能です。忌引き休暇の対象は三親等までに限られるため、ペットはその対象外となります。
一方でアイペット損害保険、ユニ・チャーム、日本ヒルズ、コルゲート株式会社などでは、ペットの慶弔休暇を採用しています。
ペット先進国であるアメリカでは、最大3日間の忌引き休暇が申請できるというので驚きです。
日本でも現在ペットの需要が増えているため、これからペット慶弔休暇制度を導入する企業が増えていくと考えられます。
ペットの死亡で休暇を取る場合は有休がベスト
ペットのために休暇を取る場合、有給休暇を利用するのがベストでしょう。
ただし有給休暇には数に限りがあります。入社して間もない場合や使い切ってしまった場合には、有給休暇を利用できません。
有給休暇の残り日数を把握して利用しましょう。
全ての人が理解するわけではない
ペットが家族であると考える人も増えていますが、まだまだペットに対する理解が浸透していない社会もあります。
中には、ペットが苦手だったり動物に対して嫌悪感を持っている人もいるため注意しましょう。
ペットの死が理由の休暇は、職場の人間関係に摩擦を生む可能性があることを覚えておかなければいけません。
摩擦なく休むための理由が大事
ペットの死を理由に休暇を取る際には、理解されやすい別の理由を使うのも有効です。
例えば、自身の体調不良や家族の急な用事など、職場で理解されやすい理由を選びましょう。
あるサイトでのアンケートでも、「ペットが死んだら会社を休みますか?」との問いに対し下記のような回答が寄せられています。
- 1位:体調不良などの別の理由を告げて休む……44%(66人)
- 2位:ペットが死んだぐらいでは休まない……19%(29人)
- 同率3位:正直に理由を告げて休む……13%(20人)
- 同率3位:有給が残っているなら休む……13%(20人)
- 5位:無理してでも出社する……10%(15人)
これによって、職場との摩擦を避けることができます。
自分のペットがどれほど特別な存在であっても、全ての人に同じように理解されるわけではないことを知っておくことが大切です。
復帰後のフォローアップも忘れずに
休暇を取得した後は、復帰後のフォローアップも忘れずに行いましょう。
休暇中に仕事を代行してくれた同僚や上司に感謝の気持ちを伝えるだけでなく、復帰後には「ご迷惑をおかけしてすみませんでした」と謝罪することも大切です。
さらに、休暇を取る前の進行中の仕事やプロジェクトについての状況確認や手伝える部分があるかどうか尋ねると、職場との連携をスムーズに進めることができます。
他の人が自分の休暇中にかなりの負担を背負った可能性もあるため、配慮と感謝の気持ちを忘れずに伝えることが重要です。
まとめ:何より後悔しない選択を!
ペットが死亡した際には、その喪失感を適切に受け止めるためにも休暇を取ることが必要です。しかし、職場環境や社会の理解がまだ十分ではないこともあるため、伝え方や理由を選ぶ際は慎重に考える必要があります。
摩擦を避けるために、ペットの死を休暇の理由として直接伝えずに他の理由を使うのも有効です。ただし、後悔しない選択をするためにも、ペットとの別れを正直に伝える場合もあるでしょう。
自身の環境や職場の雰囲気をよく考え、適切な方法で休暇を取得することが大切です。