ペットの多頭飼いは、飼育者にとって夢のようなものです。それが異種多頭飼育となるとどうでしょう。
例えば、デグーと猫は共存できるのでしょうか?
この記事ではデグーと猫は共存できるのかについて解説します。
寿命や飼い方、飼うんじゃなかったなどの不穏な噂についても解明していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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デグーと猫は共存できる?
デグーと猫は、一緒に飼うことはおすすめできません。理由は、猫は肉食動物、デグーはネズミと同じげっ歯類だからです。
共存が難しい理由
猫はデグーが捕食対象となる
生活空間が同じだと、デグーは猫に捕食される可能性があります。
生涯狩られる恐怖におびえるデグーのストレスは半端ないでしょう。健康問題も発生しかねません。
SNSではハムスターと仲が良い猫ちゃんも見かけますが、非常に珍しいです。
そうなるためには
- 猫が生まれて目も見えないようなころからデグーが一緒に住んでいる
- 猫の性格が穏やか
- 猫が狩りに全く興味がない
など多くの条件が一致しないと難しいでしょう。
狩りは猫の本能なので、デグーとの共存はなかなか厳しいと考えられます。
デグーの寿命は?
デグーの寿命はおよそ5年から10年です。ただし飼育方法や環境によって変わってきます。
長生きの秘訣
- 清潔なケージと適切な温度管理
- 栄養バランスがいい食事
- 獣医師のケア
デグーはケージを汚します。回し車を回しながらうんちやおしっこをするので、糞や尿を周りに巻き散らかします。
そのため毎日ケージの掃除をしましょう。清潔なケージはデグーの健康状態を保ってくれますよ。
また、デグーにはペレットと牧草が必要です。
ちなみに主食は牧草で、ペレットは牧草で足りない栄養素を補うものになります。
牧草は不足しないようたくさん入れてあげましょう。
加えてデグーを診てもらえる動物病院を見つけておきましょう。
動物病院の中には犬猫の診察のみで、エキゾチックアニマルは専門外としているところもあります。
体調を崩したときに頼れる獣医師を見つけておくことが重要です。
デグーの飼い方
デグーの飼育に必要なのは
- ケージ
- 寝床
- 給水器
- 餌入れ
- 回し車
- 牧草フィーダー
です。
野生のデグーはアンデス地方の標高1,000mを超える山の上で生活しています。平地を走り回るのではなく山を登ったり下りたりするのが得意です。
そのため、デグーのケージは広さより高さを重視しましょう。ステップがあるとそのうえで休む姿がみれますよ。
他にも運動不足にならないよう回し車を設置しておいてください。
牧草フィーダーには牧草をたっぷり入れてあげて、いつでも食べられるようにしておきましょう。
デグーは人に慣れやすく、慣れたら自分から手のひらに乗ってきます。
毎日お世話をして、デグーに顔を覚えてもらいましょう。
デグーの鳴き声は?
デグーには「鳴きネズミ」と呼ばれるように、様々な鳴き声でコミュニケーションを取ります。
デグーを理解するのに役立ててください。
「キー!」や「ピー!」
この鳴き声はびっくりした時の鳴き声です。
聞かれるタイミング
- 遊んでいて挟まった
- 車の音に驚いた など
その後、「キッキッ…」がしばらく続くケースもあります。
「ピロピロピロ♪」「プププ」「ピヨピヨ」
デグーによって声が違いますが、語尾に音符が付きそうな鳴き声は嬉しかったり楽しかったりするときです。
聞かれるタイミング
- まわし車が楽しい
- おやつがおいしい
- 飼い主が帰ってきた
- 待ちかねた部屋んぽ など
デグーによっては撫でてもらいながらこの声が聞かれるケースがあります。
「プー!」「チー!」「ヂー!!」
抗議の鳴き声です。下手すると噛まれる可能性すらあります。
聞かれるタイミング
- おやつを邪魔された
- 尻尾を噛まれた
- 寝る邪魔をされた など
人同様、気の長さには個体差があります。ギリギリまで抗議を我慢する子やすれ違っただけで怒る子など、抗議の鳴き声のタイミングは様々です。
「グッグッ…」「ブッブッ…」
短い濁音の鳴き声の時、デグーは怒りに震えています。「プー!」「チー!」とは比較にならず、オス同士の喧嘩の直前に聞かれます。
聞かれるタイミング
- 取っ組み合う前
- 噛み付く寸前
飼い主としてはけんかを止めたいところですが、手を出すと確実に噛まれます。大きなケガにつながりかねないので、仲裁する際には決して手を出さないようにしてくださいね。
デグーを飼うんじゃなかったといわれるのはなぜ?
まれに、「デグーを飼うんじゃなかった」といわれる場合があります。
その理由としては主に3つ考えられます。
- 知識や経験不足
- なつかない
- 病院問題
飼って後悔するパターンの多くは、「思っていたのと違った」といった理由です。飼育人数がまだまだ少ないデグーだと、想像とは違うものになりやすいでしょう。
また、予想以上になつかないともいわれます。
犬や猫と同じようになつくと思ったら大間違いです。デグーは比較的なつきやすい動物ですが、犬や猫とはなつき方が違うということを知っておきましょう。
さらにデグーが病気になった時、診てくれる獣医師が少ないのもちょっとした後悔のポイントです。
犬や猫を診察しても、エキゾチックアニマルは専門外とする動物病院も多くあります。
デグーを飼い始める前には、診てくれる動物病院が近くにあるかを確認しておきましょう。
まとめ
異種多頭飼育は魅力的ですが、基本的にはデグーと猫を一緒に飼うのはおすすめできません。
デグーのストレスとなり、ケガなどのトラブルにつながるリスクが高くなります。
同時飼育するのであれば、できれば部屋を分けましょう。猫禁止の部屋を作ると、デグーも安心して生活できます。
接触をさせないことが重要ですね。