春になると忘れてはいけないのがフィラリア予防です。
フィラリアに感染すると命を落とすことにもなります。
もし助かっても重度な後遺症が残ることも!
今回はフィラリア予防について必要な検査と時期をご紹介していきます。
フィラリアについて知らなかった方や今までフィラリアの予防をしたことがない方は最後までご覧ください。
こんな方におすすめ
- フィラリアの検査をしたことがない
- フィラリアの予防をしたことがない
- フィラリア予防期間を知りたい
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フィラリア予防するために必要な検査は?
フィラリア感染症はフィラリアという寄生虫が心臓に寄生して機能障害を起こす病気です。
フィラリアに感染するのは犬が蚊に刺されたとき。
フィラリアに感染した犬の血を吸った蚊が他の犬を刺すことでフィラリアに感染します。
予防方法は駆虫薬を摂取するか注射という簡単なものですが、予防前に検査が必要になってきます。
フィラリア予防前の検査方法
フィラリア予防をする前に、フィラリアに感染していないかの検査を動物病院で行います。
検査方法は血液採取後専用キットを使用します。
結果が出るまでにかかる時間は10分ほどです。
私の前職場の動物病院で使用していたキットの反応には
- 陰性
- 陽性
- 強陽性
と3種類ありました。(販売メーカーの違いはあると思います)
もし「陽性」「強陽性」の反応が出た場合には2年間駆虫薬を飲ませ続けなければいけません。
フィラリア予防前になぜ検査が必要?
フィラリア予防薬は獣医師が血液検査で感染がないことを確認してから処方する、法的規制のある要指示薬です。
(獣医師法第18条、医薬品医療機器等法第24条によって規制されています。)
前年度にきちんと服用していても、翌年服用する前には必ず獣医師が検査しなければいけません。
寄生されている犬がフィラリア予防を行うと重篤な症状を伴うからです。
一番恐ろしいのはアレルギーによるショック症状です。
フィラリアは犬の心臓に寄生する寄生虫です。
寄生されているのに気付かず予防をしてしまうと、寄生している数十~数百万匹以上のフィラリアが死にます。
フィラリアが死ぬことでフィラリアに含まれる成分が一気に血液中に放出。
成分に体が反応するとアレルギーによるショック状態を引き起こすことがあります。
アレルギー反応を起こすと亡くなる可能性も高くなり非常に危険です。
他にも元気や食欲の低下、嘔吐、下痢、皮膚の痒みや顔の腫れなどの副作用が出ることも多くあります。
フィラリア検査自体は動物病院で簡単にできますので、予防前には必ず検査を受けてください。
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予防を始める時期は?
フィラリア予防は5月から12月までです。
予防薬と言いますが実際には「駆虫薬」となります。
また、蚊に噛まれないようにする薬と勘違いされている方も多くいらっしゃいます。
フィラリア予防薬というのは蚊に噛まれて体内に入ったフィラリアの子虫を駆虫するものです。
予防薬の多くは1か月間効果が持続します。
そのことから蚊が吸血活動を開始する頃から蚊が活動をしなくなる1か月後までが予防期間となります。
実は最後の1回のフィラリア予防は大事なものなんです。
もし11月でフィラリア予防を終えたとします。
11月に体内に入ったフィラリアの子虫が次の予防期間までに成長してしまうので特に12月の予防は忘れないようにしましょう。
通年のフィラリア予防は効果がある
中には1年中フィラリアの予防薬を飲ませているという方もいらっしゃいます。
実はフィラリア予防薬の年中投与は犬にとってメリットしかないんです。
暖冬と呼ばれる昨今の日本の気候には適しているとも言えます。
蚊の活動気温は18℃からです。
26℃から活動が活発になります。
冬場でも室内が18度以上に保たれていれば蚊は刺すことができます。
そのため1年中フィラリアの予防を行っていても悪いことはありません。
もちろんシーズンが終わったらフィラリア予防を終了し、来年のシーズン初めに開始でも十分です。
フィラリア予防薬の年中投与、実は利点があります。
- 飲みそこないがあった時のリカバリー
- フィラリア検査不要
です。
年中投与していれば飲みそこなった場合でも次の月の予防薬で駆虫することができます。
年中投与なのでフィラリア予防再開時期に行う検査も必要ありません。
もしデメリットをあげるとしたら飼い主さんの費用が高くなるということだけですね。
最後に
犬のフィラリア症はしっかり予防していれば感染することはめったにありません。
現在のフィラリア予防薬は種類が豊富でノミ・ダニだけでなく回虫や他の寄生虫を駆虫できるものもあります。
フィラリア予防を終了するのが心配であれば年中投与も可能です。
犬のフィラリア感染症はとても恐ろしい病気です。
フィラリア予防自体はとても簡単なので忘れずに行うようにしましょうね。
最後までご覧いただきありがとうございました。