【猫の視線の先には壁あり】猫には何が見えるのか?フェレンゲルシュターデン現象について教えちゃいます

2020年11月11日

猫がふと一点を見つめてじっと止まってしまう行動を、一度は目にしたことがあると思います。

「何かな?」と思って猫の視線の先を追っても壁しかない!

猫には人が見えていない何かが見えるだとか、猫は霊が見えるだとか、様々な噂が飛び交っています。

猫は霊が見えるのでしょうか?猫が壁に視線を送る理由やその名称について調べてみました。

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猫が視線を送る先には…「フェレンゲルシュターデン現象」

猫が壁に視線を送ったままじっとしていたり、何もないところをじっと見ていたりする現象を

フェレンゲルシュターデン現象

と言います。

この現象は1957年にドイツの物理学者リーゲンジー・シュターデン博士が発表した学説によって名付けられた、猫の行動に関する現象です。

第二次大戦中、ドイツで物理学者のリーゲン・シュターデン博士はナチの超常現象に関する極秘研究施設で、霊の探知や捕獲をする研究に携わっていました。

博士は自身が飼っているフェレンゲルという名前の猫が時々何もない空間を凝視していることに気が付きます。

どうしてそんな行動をとるのか不思議に感じて、もしかしたら霊と関係があるのかもしれないと考えるようになりました。

そしてシュターデン博士はこの行動の理由を探ろうと極秘裏で研究を始めます。

温度計を敷き詰めた部屋に飼い猫のフェレンゲルを住まわせ、数週間にわたって観測を続けました。

すると猫が見つめるある特定の地点は周囲よりも2度低いことを発見。

シュターデン博士も関わっていたナチの超常現象の研究では「霊の存在する場所は周囲よりも低温になる」と判明していました。

そのことから博士は

「猫には霊が見えており猫が宙を凝視する時には霊がそこにいる」

という結論にたどり着いたのだそうです。

そしてこの現象のことを、飼い猫のフェレンゲルと自分の名前のシュターデンをくっつけて「フェレンゲルシュターデン現象」と名付け、

猫は霊感があって霊を識別できる

との研究結果を世に出しました。

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この話はフィクションです

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フェレンゲルシュターデン現象は真っ赤な嘘です。

実は2チャンネル掲示板でのとあるスレッドにさらりと書き込まれたデマが元になっています。

もっともらしく作られていて信じてしまいそうですよね。

猫が壁に視線を送る理由は?

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猫が霊を見ているわけではないなら、壁に視線を送る理由は何でしょうか?

猫は人間より耳がよく聞こえます。

視力が弱いために優れた聴覚で様々な情報を得ています。

人間の可聴域(音の聞こえる範囲)が20~20000ヘルツですが、猫は25~75000ヘルツ、場合によっては100000ヘルツと言われています。

猫の聴覚は人間には認識できないとても高い音までもが聞こえるほどです。

猫が壁を見つめる理由として、壁の向こうで聞こえる虫が動く音や鳥のさえずり、屋外の物音などかすかな音を集中して聞いているという説が最も濃厚です。

例えば飼い主さんが帰ってくる5分前頃にはお迎えのスタンバイをしている猫も多いと思います。

このように聴力が優れているので遠くで人間には聞き取れないような音さえも聞き取ることができます。

猫の視線の先の壁には・・・

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フェレンゲルシュターデン現象とはなかなか面白いことを考え付くなと思いました。

でも本当に猫は霊が見えていないんでしょうか?

猫が凝視している壁にはうっすらと何かが…なんて思ったりして。

もうすでに騙されている証拠ですね。

壁に視線を送る猫を見て、豆知識としてフェレンゲルシュターデン現象を話題に出してみたら面白いかもですよ。

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