アクアリウム

水草を入れるその前に行うこととは?ウィローモスのトリートメント方法

水草を水槽に入れるその前にやっておいた方がいいことを知っていますか?

人気のウィローモスを購入した直後も同じことが言えます。

そこで今回はウィローモスなどの水草を入れるその前に行うことについてご紹介していきます。

美しい水槽の景観を保つ手助けになると思いますよ。

スポンサーリンク

水草を入れる前に行うこと

ウィローモスなどの水草を購入後、水槽にドボンする前にやっておいた方がいいことがあります。

それは『トリートメント』

なぜトリートメントを行った方がいいのか、その理由をご紹介します。

残留農薬

ウィローモスを含む多くの水草は東南アジアやヨーロッパなどで栽培されたものを輸入しています。

海外から輸入される水草は国内に海外の害虫を持ち込まないように農薬で殺虫してから輸入されます。

そのため輸入された水草には農薬が付着しています。

私たちが水草を育てるとき農薬なんて使いませんよね?

普通に育てる分には農薬なんて必要ないんです。

つまり農薬が散布されているのは輸入品だけ。

国産のウィローモスを購入すれば残留農薬の心配はありません。

ちなみにウィローモスには国産種もあり名称で大きく分けるとこのようになります。

国産種:クロカワゴケ、カワゴケ、ノコギリカワゴケなど

外国産種:ミズキャラハゴケ、南米ウィローモスなど

ウィローモスには種類が多く存在するので判別しにくいのですが、国産と書かれているものだと残留農薬の危険はありませんね。

スネールやプラナリア

無農薬で栽培されていると微生物や貝などの卵が付着します。

そこで厄介なのがスネールやプラナリアです。

それぞれの問題点をご紹介していきます。

・スネール

スネールは小さい貝で「サカマキガイ」「モノアラガイ」の総称です。

少数だと生体や水質に影響はありません。

むしろ貝なのでコケを食べてくれたり水質を浄化してくれるというメリットさえあります。

最初は「小さい見た目で可愛いし、無害なら」ということで放っておく人が多いはず。

そのままにしておくと…数日後には増殖し水槽の景観が悪くなり、後悔することになります。

さらにはフンもすることもあり、水質浄化どころか水質をアルカリ性に傾けていきます。

タンクメイトとして一緒に入れておくのであれば少数をお勧めします。

・プラナリア

プラナリアも魚に影響はありません。

しかし厄介なのはその生命力です。

プラナリアは雌雄同体で、有性生殖、さらには無性生殖(分裂)が出来ます。

つまり2匹いれば繁殖するということです。

またプラナリアの無性生殖(分裂)は恐ろしく、細かく切り刻んでもれぞれがすぐに再生してしまうんです。

1匹を二つに切れば2匹になります。

ある実験ではプラナリアをメスで100個以上の破片に滅多切りにすると、その破片が再生。

1個体から100以上のプラナリアが出来てしまったという伝説もあるほどなんだとか。

想像するだけで気持ち悪くなってしまいます。

再生能力がずば抜けているプラナリアは見つけて除去する時にも注意が必要です。

プラナリアはとても柔らかいです。

水槽内で見つけてピンセットでつまむと分裂して増殖を助長する結果に。

一つずつ丁寧にスクレイパーでガラス面からはがし、ネットですくいあげるなどの作業をしなければいけません。

ウィローモスのトリートメント方法

残留農薬もスネールもプラナリアも水槽内で発生してしまうととても面倒です。

ウィローモスに何も付着していない状態で水槽に沈めるのが一番いいですよね。

そこで購入したてのウィローモスのトリートメント方法をご紹介します。

漬け置き

まずはバケツなどに大量の水を入れます。

カルキ抜きはしなくてOK。

水道水をたっぷり入れましょう。

その中に購入したウィローモスを入れるのですがその後の処理の方法が2通りあります。

1時間ごとに水を入れ替える方法

3回から5回を目安に水を替えます。

手間はかかりますが短時間で処理を行うことができます。

残留農薬除去目的だと完全に取り除けないことも。

水につけっぱなしにしておく方法

約1週間ほど同じ水につけっぱなしにしておきます。

手間はかかりませんが処理が終わるのに日数がかかります。

ウィローモスは陰性水草なので屋外であれば日陰に置きます。

屋外の場合にはヤゴなどにも注意が必要。

それぞれの処理が終わった後には流水で洗い流すとなおいいでしょう。

『水草その前に』を使う

手間や時間を考えて手軽にトリートメントをしたいと考えるのであれば『水草その前に』というアイテムを使用するのもおすすめです。

この商品は水草に付着しているスネールの卵や残留農薬などの侵入を未然に防ぐことを目的に作られた商品です。

二つとも同時に除去できるのは便利ですね。

使い方も簡単です。

step
1
バケツに2ℓの水を入れる

step
2
『水草その前に』を1袋投入

step
3
よくかき混ぜて粉を溶かす

step
4
ウィローモスを入れて10分漬け込む

step
5
10分後ウィローモスを取り出して水道水で洗い流す

注意点は漬け込む時間です。

ウィローモスは薬品に弱い水草なので必ず時間を守って使用してくださいね。

『水草その前に』は安価な商品なので試しに使ってみるのもアリではないでしょうか。

海外産のウィローモスを購入した時やスネール・プラナリアの侵入を許したくない人はぜひ使ってみてください。

まとめ

今回はウィローモスなど水草を入れる前に行うことやトリートメント方法についてご紹介しました。

ウィローモスなど水草を購入後はトリートメントを行った方がいいでしょう。

残留農薬やスネール・プラナリアの侵入を防ぐことができます。

トリートメントの方法として

・水に漬け置きする方法

・『水草その前に』を使う方法

があります。

使いやすい方法を試してみてくださいね。

2024/3/9

猫はひとりぼっちの留守番が寂しい?さみしがり屋がかかりやすい病気とは?

「猫ってひとりぼっちは寂しくないの?」と考えたことはありませんか? 一匹だけで飼育していると、「猫仲間が欲しくないかな?」「ひとりで退屈かもしれない」と思いますよね。 さみしがり屋の猫だとかかりやすい病気があり、問題行動の原因になるため注意が必要です。 この記事では 一匹で飼育するメリットとデメリット 甘えん坊猫の特徴とかかりやすい病気 多頭飼育のメリットとデメリット について解説します。 あなたの愛猫にさみしがり屋さんの傾向はありませんか? 気になる人は最後までご覧ください。 スポンサーリンク 目次 猫 ...

ReadMore

2024/2/25

ペットの売れ残りは引き取り出来る?殺処分やその後の行方について

ペットショップに行くと「一緒に暮らしたらどんなに楽しいだろう」「先住犬(猫)と仲良くできるかな?」など夢が膨らみますよね。 良いご縁に恵まれてお迎えが決まったペットは幸せな毎日が訪れるでしょう。しかし、誰の目にもとまらないペットはどうなるのでしょうか。 「売れ残ったペットは殺処分される」という噂もあり、その後の行方が気になります。 この記事ではペットショップの売れ残りのその後について解説します。 殺処分や売れ残ったペットの引き取り方法なども紹介していますので、最後までご覧ください。 スポンサーリンク 目次 ...

ReadMore

2024/2/24

犬が留守番でうんちまみれになる!対策と分離不安症の関係とは?

愛犬に会いたくて急いで帰ったら、ケージがうんちまみれでがっかり…なんて経験ありませんか? 特に子犬期に多く、ケージだけでなく愛犬の足や身体まで汚れていることもしょっちゅうですよね。 帰宅するたびにシャンプーしたりして、いつまで続くのかと不安になってしまうでしょう。 この「うんちまみれ」には原因があります。時には見過ごせないケースもあり、注意が必要です。 この記事を読めば、うんちまみれになる原因と対策が分かります。 最後まで読んで参考にしてくださいね。 スポンサーリンク 目次 留守中にうんちまみれにしてしま ...

ReadMore

2023/12/26

犬草の代わりってあるの?散歩中に草を食べる対処法や注意点も紹介

「愛犬が雑草を食べるけど大丈夫?」「散歩中に夢中になって草を食べるのはなぜ?」と悩む飼い主さんは多いでしょう。 葉っぱを食べている最中に吐きそうになっているのを見ると心配になりますよね。 また、公園などで撒かれる除草剤の影響も気になります。 除草剤の中にはペットに害があるものがあるため注意が必要です。 当記事では犬が草を食べる対処法や注意点について解説します。 犬草の代わりになる方法も解説しているので、最後までご覧ください。 スポンサーリンク 目次 犬が草を食べる理由理由①:楽しかったり食べるのが好き理由 ...

ReadMore

2023/12/24

大型犬の多頭飼いの費用は?ケージや散歩についても解説

「大型犬を多頭飼いしたいけど費用はどれくらいかかるの?」「大型犬を多頭飼いしたらどうやって散歩させるの?」と悩んでいませんか? 大型犬を多頭飼いしたいのに費用がかわからず散歩も大変そうで、二の足を踏んでいる人は少なくないでしょう。 一方で、大型犬の多頭飼育は幸せいっぱいです。モフモフに囲まれていると嫌なことも忘れてしまいますよ。 当記事では大型犬の多頭飼いの費用や散歩などについて解説します。 ラブラドールとゴールデンを多頭飼育している我が家の現実的な費用や、2頭同時の散歩事情についてもお話ししています。 ...

ReadMore

-アクアリウム

© 2024 Pet ear(ペットイヤー) Powered by AFFINGER5