犬がおしりのにおいを嗅ぎあう姿を見たことがありますよね。
それは決してにおうからではありません。
なぜおしりのにおいを嗅ぐのか?
においで何が分かるのか?
ご紹介していきたいと思います。
他の犬と上手に挨拶できないとお悩みの方はぜひ最後までご覧になってください。
こんな方におすすめ
- 犬がおしりのにおいを嗅ぎに行く理由が知りたい
- おしりのにおいで何が分かるのか知りたい
- 他の犬と上手に挨拶ができない
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犬の挨拶はおしりのにおいを嗅ぐこと!
ヒトは挨拶をする時、
「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」
など言葉があります。
犬の挨拶は
「相手のおしりのにおいを嗅ぐこと」
なんです。
犬のおしりの近くには肛門腺という袋があります。
マーキングをする時に出す分泌物はこの肛門腺から出されます。
マーキングは「縄張り」と同時に「自分の情報」を記す、いわば掲示板みたいなもの。
犬はお尻の近くにある肛門腺のにおいを嗅いで相手の情報を得ようとします。
逆を言えば、おしりのにおいを嗅がせるということは自分のことを知ってもらおうという行為。
嗅がせるのは敵意はないことの表れであり、嗅ぐのは相手のことをもっとよく知ろうとするコミュニケーション法なのです。
おしりのにおいで何が分かるの?
肛門腺から出るにおいは犬ひとりひとりで違います。
ヒトからすれば些細な違いなのでしょう。
ヒトの1億倍の嗅覚がある犬からすれば、においで犬を見分けるのは朝飯前です。
このおしりからにおう肛門腺で得られる情報は
年齢
性別
体調
発情
気分
などです。
きっとそれ以上のことも嗅ぎ分けられていると思います。
ただしおしりのにおいを嗅いで挨拶ができるのは社会化が出来ている犬同士の場合です。
相手の犬を怖いと思っていたり闘争心がある時には初対面の犬との挨拶は難しいでしょう。
仲良くさせたいからと言って、無理やりおしりのにおいを嗅がせて挨拶をさせようとするのは止めてください。
状況が悪化するだけです。
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他の犬と上手に挨拶ができない
中には挨拶が上手にできない子もいます。
パターン別でご紹介します。
他の犬のおしりのにおいを嗅ぎに行かない
怖がりな犬だったり犬同士で触れ合う機会が少ないと、なかなか自分から挨拶をしに行かなくなります。
慣れさせようと強引に引っ張っていくのは止めましょう。
その経験がトラウマにつながります。
理想としては自分から挨拶をしに行くこと。
興味があれば慣れと同時に自分から動き出す子もいます。
他の方法としては知り合いの大人しい犬に協力してもらって、犬同士のコミュニケーションに慣れさせていくのもいいでしょう。
ゆっくりでも犬の社会化が身につけば、他の犬のおしりのにおいを嗅ぎに行けるはずです。
自分はにおいを嗅ぐけど自分のにおいは嗅がせない
他の犬のおしりのにおいは嗅ぐけど、自分のにおいを嗅がれそうになると唸る子を見かけます。
これは自分のにおいを嗅がせる余裕がないとも言えます。
犬の先祖は群れで暮らしていたため、犬には優劣関係が存在します。
先に嗅がせるのは余裕がある犬のことが多いです。
おしりを嗅がれたくない犬はすでに降参していることを示します。
なので飼い主さんが無理やり押さえつけてしまうと恐怖心が倍増してしまう恐れがあります。
さらに他の犬との苦手意識が膨らんでしまうかもしれません。
飼い主さんは様子を見つつ、犬同士のコミュニケーションに任せてもいいと思います。
挨拶がしつこい
ずーっとおしりのにおいを嗅ぎ続ける子っていますよね。
終いには相手の犬に怒られたり。
あまりにも長すぎる場合は飼い主さんが静止に入っても構いません。
止めるタイミングは相手の犬が嫌がり始めたときでしょう。
いつまでもにおいを嗅ぎ続けるというのは犬同士の間でも無礼な行為にあたります。
相手の犬が嫌がり始めたのならなおのこと飼い主さんがやめさせた方がいいかもしれませんね。
最後に
犬にとっておしりは汚いものではなく、相手が分かる大事な情報源なんですね。
犬も人も挨拶は大切なコミュニケーションです。
正しい挨拶の仕方を知って、犬同士の社会化を成功させてくださいね。
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