小型犬で「室内飼いでも散歩なしでいい」という噂を一度は聞いたことがあるでしょう。
しかし基本的には犬に散歩は必要です。
この記事では
・室内犬に散歩が必要な理由
・室内犬の適切な散歩の頻度や運動量
・室内犬が散歩をする際の注意点
を解説します。
最後まで読むと「散歩しない場合のリスク」もわかるようになっていますので最後までご覧ください。
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室内犬に散歩が必要な理由
室内犬に散歩が必要な理由は
・運動不足解消
・ストレス解消
・社会性
があげられます。
散歩なしでいいといわれるのは主に運動量が少ない小型犬です。
ただし「散歩に行かなくていい」わけではありません。
「散歩が少なくていい」という意味であることを理解しておく必要があります。
運動不足を解消できる
小型犬でも当然運動が必要です。
外を走ったりアップダウンがある道を歩くことはいい運動になります。
摂取カロリーによっては室内だけではカロリーを消費できない場合があります。
そのため散歩に行って運動させることが大事です。
ストレス解消できる
人でも家の中に閉じこもりっぱなしだとストレスが溜まりますよね。
それは犬も同じです。
外の風を感じながら歩く時間は、犬にとって良い気分転換になります。
においや視覚で多くの刺激や情報を感じて好奇心を満たすことで、さらなるリフレッシュにつながります。
ほかにも
・他の動物の気配を感じて追いかける
・飼い主さんと一緒に走る
ことでも本能である狩猟行為を刺激されます。
このように好奇心や本能を満たすことが犬にとってストレス解消につながります。
社会性が身につく
散歩に行くことでほかの犬と接する機会が増えます。
そこで犬同士のコミュニケーションを学びます。
同じように飼い主さん以外の人と会うことで、人とのコミュニケーション方法を覚えていきます。
ココに注意
社会性が身についていないと、ほかの犬に対して強く威嚇をしたり異常に怖がったりする行為が多くみられます。ほかにも
・無駄吠え
・噛む
などの問題行動にもつながります。
室内犬の適切な散歩の頻度・運動量
適した散歩量は犬によって違いがあります。
体型別散歩量の目安
【小型犬】
・1日2回 1回20~30分程度
【中型犬】
・1日2回 1回30分程度
【大型犬】
・1日2回 1回30分~1時間程度
愛犬に合わせて時間を調節してください。
一方
・高齢
・関節が弱い
・体力が低下している
ような犬だと長時間の散歩は負担がかかるため注意が必要です。
犬種や体格、健康状態に応じた適正な時間を考えてあげましょう。
室内犬が散歩をする際の注意点
散歩をさせる際に注意すべき点をご紹介します。
マナー・しつけ
散歩をさせるとほかの犬や人と触れ合う機会があります。
お互いに気持ちよく散歩させるためにマナーを守りましょう。
【散歩時のマナー】
・必ずリードを着用する
・周囲の歩行者への気配り
・飛びつかせない、吠えさせない
・排せつ物の後始末
これらは最低限守るべきマナーです。
犬を連れていない歩行者の中には犬が苦手な人がいる可能性があります。
周囲の歩行者への気配りというのは
・通行の妨げにならないよう、犬に道の端に近い側を歩かせる
・人とすれ違う時は、その人と愛犬の間に自分が入る位置関係にする
・歩行者が怖がっているような時は立ち止まって犬を座らせるか、「フセ」をさせる、あるいは抱き上げる
などがあげられます。
そのため普段から「フセ」や「マテ」、「お座り」などしつけをしておくことが重要です。
ダニやノミ対策
犬は草むらに行きたがります。草むらに行くとダニやノミが付着する可能性があります。
ダニやノミが付着した場合には主にかゆみが見られます。
【予防方法】
・ノミやダニの予防薬を使用する
・洋服を着用する
ノミやダニの予防薬にはフィラリア予防の薬で同時に行えるものもあります。
多くの動物病院で取り扱っていますので相談してみてください。
くわえて散歩から帰宅したらブラッシングを行いましょう。
寄生したノミやダニを発見することができるだけでなく、散歩中に付いた埃なども取り除くことができるので一石二鳥です。
気温の変化
室内は一定の温度で保たれているため、外出時の気温の差や変化に気を付ける必要があります。
寒いようなら散歩のときだけ洋服を着用してもいいでしょう。
また夏にも注意が必要です。
気温がそこまで暑くなくても、アスファルトの照り返しは犬にとってとても暑いです。
そのため肉球のやけどに気を付けなければいけません。
当然「熱中症」や「脱水症状」にも気を配りましょう。
室内犬の散歩後のケア
散歩から戻ったらケアをしてあげましょう。
室内を汚さないだけでなく愛犬を清潔に保つことができます。
①濡れタオルで拭く
天気がいい日の散歩後であれば、濡らしたタオルかペット用のウェットシートで体を拭いてあげましょう。
表面についた汚れやほこりを落とすことができます。
雨上がりなど汚れてしまったら、汚れた部分を重点的に拭いてあげます。
広範囲で汚れてしまったり汚れがひどい場合はシャワーで流してあげてもいいですね。
②ブラッシングをする
ブラッシングをすることで軽い汚れやほこりを落とすことができます。
特に長毛種は毛に汚れが絡みやすくがもつれの原因になるため、念入りにブラッシングしてあげましょう。
まとめ
今回は室内飼いの小型犬が散歩なしでいいのかについて解説しました。
室内飼いでも散歩は必要です。
小型犬は「散歩はしなくていい」のではなく「散歩は少なくていい」ことを理解しておく必要があります。
愛犬の肥満とストレスを発散するためにも、散歩は1日2回行きましょう。