犬の室内飼いはエアコンの調節で快適に!夏と冬の快適温度は?

2022年8月28日

最近は犬を室内飼いする飼い主さんが増えてきました。

エアコンの効いた部屋で夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごすことができますね。

今回は犬の室内飼いでエアコンが必要な理由について説明していきます。

夏が苦手な犬種、冬が苦手な犬種も解説しています。

愛犬がどのタイプか知っておくことは四季を快適に過ごすヒントにつながりますよ。

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夏はエアコンで熱中症予防

夏にエアコンが必要な理由は「熱中症対策」です。

犬は熱中症になりやすいうえ、重症化すると死を伴うため注意が必要です。

室内飼いで熱中症予防するのはいつから?

熱中症とは

体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気

のことです。

熱中症の発生時期は5月初旬から9月頃までとされており、熱中症は夏本番の7・8月にピークを迎えます。

特に午後は気温の最高値を迎えるため室内犬は注意が必要です。

暑くなってきたと感じたら冷たい床を探す行動が見られるようになるため、それを目安に多めの給水といつでもエアコンを入れることができるように準備しておきましょう。

室内飼いの犬にエアコンが必要な理由

昔と比べて最近の暑さは脅威的なものになっています。環境省でも熱中症にならないようにエアコンの使用を推奨しているほどです。

一昔前は室外で犬を飼うことが主流だったことから、

「それと比べると直射日光が当たらないんだからエアコンはつけっぱなしにしなくてもいいのでは?」

との意見もあります。

また、「窓を開けて風通しを良くしておけばいいんじゃないか?」といった考えを持つ人もいるでしょう。

しかしこの猛暑では風通しを良くしたぐらいでは涼しいと感じることはできません

それに加えて下記の理由も関係します。

①全身が被毛におおわれているため

犬は全身被毛でおおわれています。人間でいえば厚手のコートを一年中着っぱなしにしているようなものです。

特に寒い地方で生まれた犬種は密度が高い被毛を持っています。

暑さに弱い犬種の例

・セントバーナード
・シベリアン・ハスキー
・グレートピレニーズ
・シェットランド・シープドッグ
・ブルドッグ など

犬種によって違いがあるものの、多くの犬種は暑さに弱いといえます。そのため特に風通りの悪い室内で過ごす犬にはエアコンが必要なのです。

設定温度も23~25℃がおすすめです。

人が環境に配慮して推奨されている設定温度が28℃なので、少々低めですね。

②発汗ができないため

犬は人のように汗をかいて体温調節ができません。なぜなら肉球にしか主な汗腺がないからです。

犬の体温調節の方法は口を開けてハアハアする「パンティング」です。舌や気道から水分を蒸散させて体の熱を逃がしています。

発汗で体中の熱を下げようとする人と比べて口の小さな部分からしか熱を逃がすことができない犬は、熱を放出することがとても苦手です。

そのためエアコンの冷気で体の熱を下げる手伝いをしてあげなければいけないのです。

短頭種は要注意

パグやフレンチブルドッグなどの鼻が短い「短頭種」と呼ばれる犬種は特に暑さには注意してあげなければいけません。

短頭種はマズルが短いため、鼻腔の中が狭くなっておりパンティングによる体温調整が難しいのです。

加えて短頭種以外の犬だと鼻腔の中で空気を冷やして体内に入るのに対して、短頭種は鼻腔が短いことから空気が温かいままで体内に入ります。

そのため室温を冷やすエアコンの役割がとても重要なものになってきます。

エアコンをつけなかった場合、熱中症の症状は?

エアコンをつけずに熱中症になった場合、症状は

・よだれが過剰に出る
・歯茎や舌が深い赤や紫色になる(チアノーゼ)
・下痢
・嘔吐
・筋肉のけいれんが起こる
・元気がなくなり、ぼんやりする
・バランス感覚の喪失
・意識消失

などがあげられます。

熱中症は緊急疾患です。一秒でも病院での受診が遅れると命にかかわります。

このような状態にならないためにも、エアコンをうまく活用して愛犬を涼しくしてあげ冷やしてあげることが大事です。

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冬はエアコンで温かくしておくべきなのか?

犬が暑さに弱いことはわかりました。では寒さには強いんでしょうか?

結論から言えば、

犬は基本的には寒さに強い

です。

特に北海道犬やシベリアン・ハスキーなどは寒冷地域が原産地となるため、寒さには強い犬種になります。

犬の適温はだいたい19℃~23℃だといわれています。

ただし犬の中にも被毛の密度が低かったり短毛の犬種もいるため、寒さに強い犬種と弱い犬種に分けられます。

冬のエアコンが必要な犬

冬のエアコンが必要な犬は

・短毛種
・シングルコートの犬種
・子犬や老犬

です。

これらの犬ではエアコンの設定温度は、一般的な犬の適温より少々高めの20℃~25℃程度にします。

短毛種

ミニチュア・ピンシャーやイタリアン・グレーハウンドのような短毛種は、被毛が短いため寒がりです。

特にダブルコートながら短毛(スムースコート)のチワワは身体が小さく冷えやすいため、すぐにプルプルと震えてしまいます。

シングルコートの犬種

サイズにかかわらず寒さに弱いのは、防寒の役割を果たすアンダーコート(下毛)のない、シングルコートの犬種です。

寒さに弱いという印象が強い小型犬の中でさらに寒がりです。

シングルコートの犬種

・プードル
・パピヨン
・マルチーズ
・ヨークシャーテリアなど

一方で狩猟を行ってきた犬種は、寒さと風雨に耐えられるダブルコートを持っているので小型犬の中でも寒さに強いです。

ダブルコートの犬種

・ジャック・ラッセル・テリア
・ミニチュア・ダックスフンド など

子犬や老犬

子犬は体温調節機能が未発達のためエアコンで常に部屋を暖めておかなければいけません。

また老犬になると体温調節機能が衰えてしまうことから成犬よりも寒がる傾向にあります。

特に老犬は筋力も低下していることから寒さの対応が上手ではなく、暖かいと感じにくくなっています。

老犬や短毛の犬種はエアコンのほかに服を着せるなどの対策を行ってもいいでしょう。

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エアコンで部屋を暖めるタイミング

愛犬が寒がっていたら室内をエアコンで温めましょう。

チェックするポイントは

・震えている
・体を丸めて寝る

ことが多くなってくることです。

寒がっているとこのような行動が見られます。

快適な温度を見極めてエアコンを設定して下さい。

まとめ

今回は犬の室内飼いでエアコンが必要な理由について説明しました。

・夏場は熱中症にならないようにエアコンで涼しく
・シングルコートの犬種は寒さに弱く、ダブルコートは強い
・老犬は体温調節機能の衰えから寒がることが多い

動物愛護の観点から犬の室内飼いがすすめられています。

愛犬と同じ部屋でエアコンを使った快適な温度を作りましょう。

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