猫がトイレ以外でおしっこやうんちをしてしまうことにお困りではありませんか?
愛猫の粗相には、飼育環境の変化や、老化による身体の変化、さらには病気や発情期など、実はさまざまな原因が潜んでいることがあります。
猫の健康状態や気持ちをしっかり理解することで、問題の解決策を見つける手助けとなります。
この記事では、猫の粗相の原因を詳しく解説し、どうすれば愛猫のトイレ問題を解消できるかについて解説します。
また、効果的な対策や掃除方法も合わせて紹介します。
愛猫との生活をより快適にするためのヒントが満載ですので、ぜひ読み進めてくださいね。
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猫の粗相の原因とは?
猫がトイレ以外の場所で粗相をしてしまう原因は、主に以下のようなものがあります。
・飼育環境
・老化
・病気
・発情
・わざとやっている
これら参考にして、愛猫が粗相をする原因を探りましょう。
飼育環境
飼育環境が猫にとって不快であると、トイレの使用を避けて他の場所で粗相をすることが増えます。
例えば、
- トイレの位置が不適切
- トイレの中が清潔でない
などで不満を感じることがあります。
トイレを設置する場所は人の通りが少ない静かな場所にして、トイレにあるうんちやおしっこはこまめに取り除くようにしましょう。

ちなみに私、すでにおしっこがあるトイレにうんちしたくないのよね。
掃除をさぼったら、ふわふわな毛布の上にうんちするわ。
また、トイレの数が猫の数に対して不足している場合も、猫同士の競争やストレスが原因で粗相につながる可能性があります。
適切な場所に複数のトイレを用意し、清潔に保つことが大切です。
老化
猫が年を取ると、身体能力や認知能力が低下し、粗相をすることが増えることがあります。
高齢の猫は視力の低下によりトイレにたどり着けなかったり、関節の痛みによりトイレの高さによっては乗り越えられなくなるケースがあります。
さらに老化による認知症が原因で、トイレの場所を忘れることもあります。このような場合、トイレの使用をサポートするための工夫や介助が必要です。
トイレを猫の近くに置いたり、低いトイレを用意するなどの対策を検討してください。
病気
猫が病気になると、トイレの失敗が増えることがあります。
尿路感染症や膀胱炎といった泌尿器系の病気は、痛みや不快感を伴い、トイレを避ける原因となります。
また、糖尿病には多飲多尿の症状がみられるため、これらの症状が見られる場合は速やかに獣医の診断を受けましょう。
病気の早期発見と適切な治療が、猫の生活の質を保つ手助けとなります。
発情
発情期の猫は、本能的に自分の存在を示すためにおしっこでにおい付けをする「マーキング」を行います。
これは、特に未去勢や未避妊の猫に多く見られる行動です。
マーキング行動の一環として、
- 自分のテリトリーを知らせる
- 異性へのアピール
として行われることがあります。
発情期を迎えた猫の粗相を防ぐためには、去勢や避妊手術を行うことが推奨されます。
また、この時期は猫のストレスが高まることが多いので、環境を整えリラックスできる空間を提供することも大切です。
一度マーキングを覚えてしまうと、去勢や避妊手術を受けた後でもマーキングをし続けるケースがあります。
繁殖を考えていないのであれば、早めの手術をおすすめします。
わざとやっている
猫がわざと粗相をする主な原因として、「飼育環境に不満がある」ことのほかに、「飼い主に構ってほしい」という欲求があげられます。
猫は非常に敏感な動物であり、愛情や注目を常に必要としています。
飼い主が忙しく猫に十分な時間をかけられない場合、猫は注目を引くために粗相という行動をとることがあります。
特にいつも一緒に遊んでくれていた時間が急に減った場合や、新しい家族が増えた際にこの行動が見られる傾向があります。
このような場合は、日頃から意識して猫と一緒に過ごす時間を増やしたり、遊びの時間を確保することが良いでしょう。
猫とのコミュニケーションを大切にしてください。
猫の粗相の対策は?
猫が粗相をする理由はさまざまです。
この問題を解決するためには、まず原因を特定し、それに対して適切な対策を講じることが重要です。
以下に、具体的な対策を6つのポイントとして挙げます。
1.トイレ環境の見直し
2.ストレスを解消させる
3.動物病院に相談する
4.去勢・避妊手術を行う
5.トイレトレーニングの実施
6.粗相をした場所はしっかり掃除
これらを参考にし、愛猫の生活環境を見直すことで、粗相の問題を解消するお手伝いができるでしょう。
ひとつずつ詳しく解説していきます。
1.トイレ環境の見直し
まず簡単に取り組めるのが、猫のトイレ環境の見直しです。
猫は清潔を好む生き物なので、トイレが汚れていると他の場所で用を足してしまうことがあります。
トイレの掃除をこまめにし、砂も新鮮なものを使用してください。
また、トイレの数が足りない場合や猫に合わないタイプのトイレを使用している場合も、ストレスの原因になります
トイレの設置数は猫の数より1つ多めに用意し、猫に合ったトイレのサイズや形状を選ぶことが大切です。
2.ストレスを解消させる
猫がストレスを感じると、粗相を始めることがあります。ストレスを減らすためには、生活環境の改善が効果的です。
猫は規則的で穏やかな生活を好みます。愛猫のルーティーンを崩さないようにしましょう。
また、遊びや運動を取り入れることで、猫のエネルギーを発散させ、精神的な余裕を作ってあげてください。
さらに複数の猫がいる場合、くつろぐスペースを適度に分けるなど、猫同士のトラブルを避ける工夫も必要です。
3.動物病院に相談する
粗相が続く場合、病気が原因である可能性も否定できません。
尿路結石や膀胱炎など、健康上の問題が隠れているかもしれないので、動物病院に連れて行き、専門家の診断を受けることをおすすめします。
特に、急に粗相が始まった場合や、痛みを伴うような様子が見られる場合は早急に受診してください。
診断結果に基づいた適切な治療を行うことで、粗相の問題を改善できるでしょう。
4.去勢・避妊手術を行う
発情期特有の行動が原因で粗相が起きる場合は、去勢・避妊手術が効果的です。
特にオス猫は、性成熟するとマーキング行為として粗相をすることがよくあります。
手術を行うことでホルモンの影響を減らし、こうした行動を予防することができます。
また、手術を受けることで将来かかりやすい病気を避けることができ、野良猫がそわそわし始める発情期も穏やかに過ごすことができるでしょう。
5.トイレトレーニングの実施
トイレトレーニングを定期的に行うことで粗相をしなくなることがあります。
トレーニングといっても難しいことはなく、トイレに行くたびに褒めたりおやつをあげたりするだけです。
「トイレ=嬉しいこと」となり、粗相が減る効果が期待できます。
愛猫が喜ぶことを知っておき、その子に合った方法でトレーニングを行いましょう。
6.粗相をした場所はしっかり掃除
猫は一度粗相をした場所を再びトイレとして認識しやすいため、徹底的に掃除することが重要です。
臭いを完全に取り除く必要がありますが、独特な猫のおしっこ臭はなかなか消えません。
そのため、市販の消臭剤や酵素系のクリーナーを使用することをおすすめします。
天然成分だと愛猫にも安心して使えるでしょう。
清掃後は、猫がその場所を好んで戻らないように工夫することも大切です。
たとえば、家具を移動するなどして物理的に近づけられないようにするなど工夫しましょう。
猫が粗相したときの掃除方法
猫が粗相したときの掃除方法は、以下のように状況に応じて異なります。
例えば、布団や絨毯などに粗相してしまった場合には、それぞれ専用の処理が必要になります。
臭いやシミを効果的に取り除くためには、適切な方法を知っておくことが重要です。
以下で具体的な掃除の方法をご紹介します。
布団などに粗相してしまった場合
まず粗相をしてしまった場所を可能な限り早く処理することが大切です。
布団の掃除方法
- ペーパータオルや布製のタオルで余分な液体を吸い取る
- 水を少量含ませた布で軽く叩くようにして、残った汚れを取り除く
- 市販のペット用消臭スプレーを使用し、臭いを抑える
- 自然乾燥あるいは乾燥機を使ってしっかりと乾かす
2の際には、こすらないように注意してください。
猫が同じ場所で粗相をしないためにも、徹底して乾かして、臭いを残さないことが重要です。
絨毯などに粗相してしまった場合
絨毯の場合も、早急な対応が大切です。
絨毯の掃除方法
- ティッシュや布で素早く液体を吸い取る
- 中性洗剤を水で薄め、スポンジや布に染み込ませて、軽くポンポンと叩くようにして汚れを除去する
- ぬるま湯で水拭きして、洗剤成分をしっかり取り除く
- 専用の消臭剤を使い、臭い対策を施す
2の時も、摩擦を避けてください。
専用の消臭剤を使った後、十分に乾かすために換気を行ったり、ファンを使用するのも効果的です。
これで絨毯の清潔さを保つことができるでしょう。
猫の粗相に関するよくある質問
猫の粗相を防ぐにはどうしたらいいですか?
猫の粗相を防ぐには、トイレを清潔に保ち、ストレスを減らす工夫をしましょう。
猫が粗相をしたときの対処法は?
猫が粗相をしたときは、まずは原因を探り、適切な環境を整えてください。
猫のトイレの適切な場所はどこですか?
猫のトイレは静かで落ち着ける場所に置くのが適切です。
多頭飼育です。猫のトイレの数はいくつ準備すればよいですか?
猫のトイレの基本的な数は、【頭数+1】です。ただしスペース的に難しい場合は、1階と2階に最低ひとつずつは設置しておいてください。トイレに行きたいときにすぐ行ける状況を作っておくことが重要です。
まとめ
猫の粗相は、飼い主にとって大きな悩みの一つです。
粗相の原因としては、
- 飼育環境の問題
- 老化
- 病気
- 発情
- わざと行っている
などが考えられます。
原因を理解することで、的確な対策が可能となります。
最初に、トイレ環境を見直してみることが重要です。
猫が安心して使えるよう清潔に保ち、適切な場所に設置してください。
次に、ストレスが原因である場合は、猫のストレスを減らす工夫が必要です。
動物病院に相談することも、病気の有無を確認するために有効です。
去勢や避妊手術も、発情期の粗相を防ぐ手段となります。
粗相をした場合の掃除も忘れずに行い、特に臭いが残らないように気を付けてください。
愛猫が粗相をしても決して怒らず、愛猫が粗相なく過ごしやすい生活空間を作ってあげましょう。