ヒョウモントカゲモドキが1ヶ月も餌を食べないと心配になります。
急に食べなくなると、病気になったのかと不安になるものですよね。
この記事ではヒョウモントカゲモドキが食べない原因と対処法について解説します。
ヒョウモントカゲモドキが絶食に耐えられる期間もわかりますので、最後までご覧ください。
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ヒョウモントカゲモドキが食べなくても大丈夫なのはどれくらい?
ヒョウモントカゲモドキが大人であれば、病気であるケースを除き
2週間から1ヶ月程度は食べなくても大丈夫
とされています。
ポイント
ヒョウモントカゲモドキの生息地は砂漠などの乾燥地帯なため、ある程度の絶食には耐えられる体にできています。
ヒョウモントカゲモドキの飼育に慣れている人は2~3ヶ月様子を見る場合もあるほどです。
とはいえ、飼っているヒョウモントカゲモドキがご飯を食べなくなったら心配ですよね。
そんな時には尻尾の付け根を確認してみましょう。
ヒョウモントカゲモドキの尻尾は
- 天敵に襲われて囮になる
- 栄養を蓄える
といった二つの役目があります。
尻尾が太ければ栄養が蓄えられているという意味でも安心です。
ヒョウモントカゲモドキの健康バロメーターのひとつとして参考にしてくださいね。
ベビーだと1週間以上は危険
ベビーだと1週間以上餌を食べないのは危険です。
ヒョウモントカゲモドキのベビーからヤングは成長期です。最も栄養が必要な時期でもあります。
ただし食べないからとしょっちゅう様子を見て構いすぎると
ストレスを与えてしまう
ので注意しましょう。
ベビーでも1週間程度は食べなくても生存できるため、そっと見守ってください。
慣れてくれば誰も見ていない夜中に食べる場合もあります。
あまり構いすぎず、環境に慣れるまでそっとしておくことも重要です。
ヒョウモントカゲモドキが食べない原因は?
それまで餌をしっかり食べていたヒョウモントカゲモドキが食べなくなるケースがあります。
その原因には5つあげられます。
- 成長によるもの
- 温度が適切でない
- ストレスがかかっている
- 脱皮前
- 体調不良
それぞれ解説していきましょう。
1.成長によるもの
ヒョウモントカゲモドキを始めて飼育する人で直面するのが
成長で餌を食べなくなる問題
です。
ベビーは成長が著しいのですが、ある程度成長すると必要なカロリーや栄養も落ち着きます。ベビー期ほど食べなくなり、急に食欲が落ちます。
基本的にヒョウモントカゲモドキの餌は欲しがるだけ与えます。
給餌間隔をあける目安は
- 食べる量が減ってきた
- 横に大きくなってきた
ときです。
【月齢と給餌間隔の目安】
月齢 | 給餌間隔 |
---|---|
~6ヶ月程度 | 毎日 |
7か月以降 | 2~3日に1回 |
ヒョウモントカゲモドキの肥満は、脇に水疱(脇ぷに)が発生するのが目印です。
時期や脇ぷにを目安にヒョウモントカゲモドキの給餌間隔を調整しましょう。
2.温度が適切でない
ヒョウモントカゲモドキの適温は
27℃~32℃
です。それより下がると食欲が落ちるといわれています。
生き物は気温が下がると内臓の動きが低下します。ヒョウモントカゲモドキも同じく、適温より温度が低いと食欲が落ちるのです。
適温には個体差がありますが、温度を上げると食べるようになるケースも多くみられます。
3.ストレスがかかっている
ヒョウモントカゲモドキのストレスには次のようなものが考えられます。
- 環境の変化
- 外的要因
- 構いすぎ
ケージ内のレイアウト変更などが環境の変化に当たります。繊細な正確な子ほどレイアウト変更は負担になります。
また、気になるからとしょっちゅうのぞき込んだりほかのペットが行きかうような状態だと、ケージの中でもストレスになります。
構いすぎも同様です。
ヒョウモントカゲモドキが餌を食べなくなったら、環境などの要因を調べるのも大切です。
4.脱皮前
ヒョウモントカゲモドキの多くは、脱皮前に餌を食べなくなる傾向があります。
脱皮の頻度を知っておくと、急に食べなくなっても安心です。
脱皮の頻度
- ベビー期 およそ10日に1回
- アダルト およそ2週間に1回
脱皮が終わるとほとんどの子は餌を食べるようになるので安心してください。
脱皮前の兆候として、体が白っぽくなります。脱皮が始まりそうだと感じたら、集中させる意味でも生餌などは回収しておきましょう。
5.体調不良
消化不良や病気など、体調不良で餌を食べなくなります。
考えられる病気には
- マウスロット
- 卵つまり(メス)
- 腸閉塞
などがあります。
マウスロットとは口内炎のようなものです。口が痛くて餌を食べない可能性があります。
腸閉塞は異物が腸で詰まった状態です。便が出ず放置すると最悪死に至るため、動物病院で診てもらう必要があります。
ほかにも下痢や嘔吐、排便の有無を確認しましょう。異常がみられたら動物病院を受診することが重要です。
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ヒョウモントカゲモドキが食べないときの対処法
ヒョウモントカゲモドキが餌を食べなくなったら、まずは原因を探るのが先決です。
環境や温度など、見直せるものがあれば改善しましょう。
一番最初に温度を上げるのはおすすめです。消化不良の場合には胃腸の働きの手助けになります。
追加でヒーターを設置しましょう。
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ほかにも
- パネルヒーターでお腹を暖める
- お湯を張って温浴をさせる
などで体を温めてあげる方法もあるので試してみてください。
餌を変えてあげるのも有効
餌を食べない原因には
今食べている餌に飽きてしまった
という場合があります。餌を変えてみるのも解決策のひとつです。
人工飼料をメインとして与えているのであれば、コオロギなどの生餌を試してみましょう。
もともとヒョウモントカゲモドキは昆虫を主食としているため、コオロギに変えたとたん食いつきが良くなったという話は耳にします。
生餌の動きで刺激されるので、人工飼料に飽きてしまった子にはおすすめです。
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まとめ
ヒョウモントカゲモドキはアダルトであれば1ヶ月程度絶食しても生きていけます。
そのため慌てず、食べなくなった原因を探してみてください。
まずはケージを温めたり、餌を変えるなどしてみると良いでしょう。
下痢や嘔吐、排便がないなど異常がみられたら動物病院で診てもらうのをおすすめします。
ヒョウモントカゲモドキが餌を食べなくても、落ち着いて正しく対処しましょう。